金魚水槽に水草は必要か?水草の効果と金魚が隠れる理由

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水草の中を泳ぐ金魚

金魚水槽に水草は必要か?

金魚の水草はいらない?なしでも大丈夫?

金魚が水草に隠れる理由は?

金魚が水草に隠れて動かないのは?

こんな金魚水槽の水草の必要性と金魚が隠れる理由などについてご紹介いたします。

金魚水槽に水草は必要か?

金魚水槽に水草は必要か?その疑問に対する答えは金魚と水草に対する飼育者の考え方で変わってきます。

その答えを出すために水草が金魚にとってどのようなメリットをもたらすのかを知ることが大切です。

金魚水槽に水草を入れることで水草が金魚にもたらす効果とは

  • 水槽内を華やかにし鑑賞効果を高めてくれる。
  • 光合成を行い、水中に酸素を供給してくれる。
  • 光合成の際に水中の栄養を吸収するため水質浄化効果が見込める。
  • 金魚の隠れ家となり金魚のストレスを緩和する。

などが挙げられます。

このような水草の恩恵を必要とするか、いらないのかによって水草が必要かどうかも変わってきます。

水草を金魚水槽に入れることはメリットだけではなく当然デメリットも存在します。

そのデメリットとは

  • 水草を購入するお金がかかる。
  • 水草を育てるための照明などの設備が必要となる。
  • 水草が枯れたら水質を悪化させてしまう。
  • コケなどが生えることもある。

このようなデメリットもありますので、メリットとデメリットを比較して水草を水槽に入れるかどうかを検討してみると良いでしょう。

金魚の水草はいらない?なしでも大丈夫?

水草なしでも金魚は飼える

水槽に金魚だけを数匹入れて飼うことは可能ですので、極論から言えば水草は金魚飼育で必ず必要なものでもありません。

水槽や金魚鉢に水草や置物などレイアウトとなるものを全く入れず、さらには砂利やソイルなどの底床さえも入れない飼育方法でも金魚飼育は可能です。

そのような飼育環境では濾過バクテリアによる生物濾過は全くと言っていいほど機能しませんが、逆に掃除のし易さという面でメリットがあります。

部屋に何も置かないシンプルな間取りであれば、毎日の掃除も楽になるし、埃も溜まりにくいのと同じようなものです。

また、金魚は雑食性の強い魚ですので、小型の熱帯魚やメダカなどと比べても水草を食べてしまう(食害)にあうことも多いものです。

金魚藻と呼ばれるカボンバやマツモ、アナカリスなどを入れると次の日にはボロボロにしてしまうなんてことも少なくありません。

このような光景を目にすると「水草を入れてもどうせ・・・」、「汚ならしくなっちゃうし」と思うようになり、水草を入れることに抵抗を覚えてしまうかもしれません。

ただ、水草を金魚の餌の一つと考えれば、植物質の餌を与えられているということになります。

もし、水草を餌としてではなく、鑑賞目的で水槽に入れたいのであれば、金魚に食べられにくい種類の水草を選ぶこともできます。

また金魚の個体差や種類によっても水草を食べやすい種類とほとんど食べない種類があります。

まずは水草を少し入れてみて食べられてしまうかどうか確認してみることも必要となってきます。

人工水草はどうなのか?

水草が枯れてしまったり、金魚に食べられてしまったりして見た目が悪くなることの懸念やメンテナンスの手間を惜しんで人工の水草を入れる方法もあります。

しかし、この方法は飼育者側の都合であり、金魚にとってはメリットのないことですので、あまりお勧めできません。

その理由として、人工の水草は硬いため金魚が泳いでいる間にぶつかって擦り傷を作る可能性があります。

さらに金魚の餌としての機能は全くありません。

もちろん水質浄化能力もありません。

そうなるとやはり本物の水草を入れてあげることをおすすめします。

金魚のおつまみ草がおすすめ

水草を育てることに抵抗がある人には「金魚のおつまみ草」などの商品も販売されていますので試してみるといいかもしれません。

  • 水草を育てる必要がない。
  • 天然の水草を使用しているため水の中での揺らぎが自然の風景を演出してくれる。
  • 人工水草ではないので金魚が怪我をすることがない。
  • お腹を空かせた金魚のおやつになる。

金魚のおつまみ草には、このようなメリットがあります。

ただ品名からもわかるように金魚が食べてしまうので消耗品を考えて使用することをおすすめします。

金魚が水草に隠れる理由は?動かないのは?

金魚が水草に隠れる理由

金魚に限らず、全ての生き物は何かに身を隠すことで自分の身を守り、敵から襲われるというストレスから解放されます。

なにも隠れる場所のない環境では、常に警戒心を解けない為、日常的にストレスに晒されているのです。

特に購入直後の新しい環境や人が常にいるリビングなどでの飼育では、水草などで隠れ家を作ってあげることは金魚に安心感を与える大切な要素となります。

金魚が水草に隠れて動かない

金魚が水草に隠れて動かないと飼育者としては心配になってしまうはずです。

なぜ、金魚が水草に隠れたまま動かないのか?

その理由として考えられるものには

  • 金魚が怯えている。
  • 金魚が休息している。
  • 水温が低い。
  • 金魚の体調が良くない。

などが考えられます。

金魚が怯えている

購入したばかりの金魚は新しい環境に慣れていないため、水草などに隠れて警戒していることが多くなります。

また、リビングなど人通りの多い場所に設置した水槽や、周辺で大きな音がする環境に置かれた水槽などでも同じように水草に隠れてしまうことがあります。

そのような場合には、静かな環境を作ってあげ、金魚が環境に慣れるまでそっとしておいてあげましょう。

金魚が休息している

金魚は常に泳ぎ続けるものではなく、休息をしたり睡眠をとることもあります。

得に暗くなる夜間などには水草に隠れて休息を取りじっとして動かないこともあります。

明るくなったら徐々に泳ぎ出すようであれば心配することはありません。

水温が低い

金魚は変温動物ですので、水温が低くなると活性が鈍り動きが遅くなります。

そうなると外敵に襲われることを避けるために水草などに隠れてじっとしていることが多くなります。

金魚の体調が良くない

金魚が水草に隠れて動かない理由の中で一番避けたのが金魚の体調不良です。

金魚が水草に隠れて動かない状態が長い時には金魚が病気にかかていないか確認してみましょう。

確認方法としては

  • 金魚がふらついてないか
  • 金魚の見た目に変化はないか。できものや傷など。
  • 他の金魚は元気なのに1匹だけ様子がおかしいなどではないか。

このような点を確認してみましょう。

金魚におすすめの水草

最後に金魚に水草を必要とした場合にどのような水草を選べば良いのかについても簡単にご紹介いたします。

金魚におすすめの水草を選ぶ時は水草をどのような立場として扱うか、飼育環境にはヒーターを使用しているか、照明を使用しているかなどによって変わってきます。

基本的に照明を設置していない水槽では水草は育たないものと考えてください。

例外として屋外からの太陽光が差し込むような水槽なら水草は育つことができますが、室内の照明だけなら長期育成は難しくなります。

そうなるとそこに入れる水草は短期的に水槽を彩るもので、このような場合にはどの水草を選んでも問題ありません。・・・というか違いがありませんが正解かもしれません。

水草を入れて、少しの間は楽しめますが、数週間くらいで枯れてしまうので次の水草を購入するといった考え方の水草管理となります。

もしそのような管理ではなく、長期的に水草を楽しみたいのであれば水草育成用の照明を設置することをおすすめします。

次に金魚の餌として考えるなら、金魚藻と呼ばれるカボンバやマツモなどがおすすめでしょう。

この場合は水草を育てるというよりも金魚に植物質のエサを用意するようなイメージになりますので、あえて葉が細かく柔らかい物を選ぶようにします。

照明を設置しており、長期的に水草を育てたいのであれば、金魚の食害を受けにくい硬めの葉のものや大きな葉のものを選ぶと良いでしょう。

金魚の食害を受けにくい硬めの葉の水草であれば、アヌビアス種やアマゾンソードなどのロゼット型水草がおすすめです。

ホテイアオイなども金魚との相性はいいですが、ホテイアオイの場合には室内の水槽での育成は難しいので、屋外飼育でしっかり日の光が当たる場所で育てるようにします。

金魚飼育と水草の量

金魚飼育における水草の量は少なくても多くても特に問題はありません。

極端に水草が密生した過密水槽では金魚の遊泳空間がなくなってしまいますので問題ですが、常識の範囲の量であれば問題ありません。

水草には水質浄化能力があるため、沢山育てることで水槽の水を浄化する能力が高まる傾向にあります。

金魚水槽の水草の必要性まとめ

  • 水草は金魚水槽に多くのメリットをもたらしてくれるため、その恩恵を必要とする際には水草が必要となる。
  • 極論を言えば水草なしの環境でも金魚を育てることはできる。
  • 金魚が水草に隠れる理由には警戒心、ストレス、休息、低水温、体調不良など多くの要因が挙げられる。
  • 金魚にとって最高の環境を提供してあげるためには水草を入れてあげた方が良い。

今回は金魚水槽の水草の必要性についてご紹介しました。皆様の金魚飼育の参考にしていただけると幸いです。

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