酸素不足対策!酸素ポンプ(ブクブク)無しで金魚を飼う方法

通称『ブクブク』酸素ポンプ無しで金魚は飼えるのだろうか?
エアレーション以外で酸素不足を解消する方法はないのか?
金魚を飼い始めるとそんな疑問を抱くこともあるでしょう。
その答えは条件さえ整えればイエスです。
通称ぶくぶくとはエアレーションのことで、金魚がはいっている金魚鉢や水槽に酸素を送り込むことによって金魚が生活しやすい環境を作り上げるアクアリウム設備の一つです。
金魚の酸素供給 エアーポンプとは
エアーポンプは電源に繋ぐことによってエアーストーンから酸素が出始め、その音がブクブクと鳴ることから通称ぶくぶくなどと呼ばれることもあります。
金魚やメダカなど水生生物を飼育するうえでは昔からメジャーな飼育器具ですのでご存知の方も多いはずです。
金魚の呼吸とエアレーション(酸素)の関係

金魚は水の中にある酸素をエラから取り入れることによって呼吸していますので水中の酸素が無くなれば死んでしまいます。
その前兆として水中の酸素が不足し始めると水面に顔を出しパクパクと苦しそうな仕草をするようになりますのでそのような状況になったら酸素不足と考えてください。
その酸素不足を防ぐために用いられる器具がぶくぶくと呼ばれるエアレーションなのですが、飼育環境によってはエアレーションが準備できないなんてこともあるかもしれません。
その理由として酸素ポンプ(ブクブク)を持っていない。屋外で金魚を飼育しており近くにコンセントが無い。小さな金魚鉢なのでブクブクが設置し難いなど。
金魚を飼育するにあたってエアレーションはあったほうが絶対にいいものなのですが、必ずなければいけないというものでもないのです。
金魚を入れている水をしっかり管理することにより金魚が必要とする酸素を維持することが出来ればぶくぶくが無くても金魚を飼うことは可能です。
酸素ポンプ無しで金魚を飼う方法
それではどのようにすればぶくぶく無しで金魚が飼えるのか考えていきましょう。
まず大前提として金魚が消費する酸素量よりも供給される酸素量の方が優っていることが必須です。
その環境を保つための一つ目の方法は水量に対して金魚の数を少なくすることです。
酸素を消費する生態が少なければ水中の酸素が減るスピードも遅くなりますのでぶくぶく無しでも飼育が可能になります。
逆に同じ大きさの飼育容器の中にたくさんの金魚を入れたもののほうが断然酸素不足になりやすくなります。
しかし・・・
大きな水槽に金魚1匹などではやはり寂しいものですし、出来ればいろいろな金魚を飼いたいと言った想いもあるでしょう。
そのような時は水換えの頻度を増やすことです。水道水には新鮮な酸素が含まれていますので水換えを行うことで金魚鉢や水槽に新しい酸素を取り込むことができます。
また水換えによって常に綺麗な水質が保てるので金魚の病気を防ぐこともできます。
ただ水換えにはメリットだけでは無くデメリットもありますのでしっかりとした水換え方法をマスターして行うようにしてください。
pHや水温、カルキなど気を使わなければならない項目をしっかり理解し水換えを行うようにしましょう。
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まだまだ他にも方法はあり、水草を入れることにより水草の光合成を利用した酸素供給方法もあります。
この方法は水草がしっかり成長することが必要ですので屋外飼育など、日光が当たる場所での金魚飼育において用いることのできる方法とも言えるでしょう。

スイレン鉢に金魚とホテイアオイやマツモ、アナカリスなどを入れ日の当たる庭先や玄関先に置いておくのもまた風流なものです。
このような飼育方法をビオトープでの金魚飼育といい、自然の減った現代社会にとってちょっとした水辺を作ることのできるビオトープは非常に人気のある飼育方法となってきています。
最後にこれは酸素を供給する方法では無いのですが、水中の溶存酸素の量に大きな影響を与えることですので覚えておいてください。
水中では水温が上昇することにより水中の溶存酸素量は低下します。
よって冬場や春先に問題が無かった水槽でも夏になったら急に酸欠を起こしたなんて事にもなりかねませんので気をつけてください。
室内で飼育している金魚であれば直射日光の当たらない場所や昼間でも室温が高くならない場所などに置くようにしましょう。
特に水量の少ない金魚鉢などでは水温の上昇は顕著に現れますので注意が必要です。
このように水中の溶存酸素量をしっかり把握して適切な管理をおこなうことでエアレーションなしでも十分金魚を飼育することは可能です。
しかしアクアリウム初心者などでこのような仕組みをしっかり把握できていないのであれば無理にエアレーションなしの環境を維持するのは得策とは言えないでしょう。
できればしっかりとした設備を整えてあげるほうが金魚の寿命を延ばすことにもつながります。