
金魚の餌の与え方や量などを気にする人は多いのですが、何故か餌の品質維持に対して意識している人は少ないようです。
いくら与え方や与える量に気を配っても餌が劣化して変色していたり、湿気でカビが生えていたりしたら金魚の健康を損ねる原因となりかねません。
常に状態の良い餌を与えられるように餌の消費・賞味期限や保存方法についても知識をつけておきましょう。
金魚の餌の消費・賞味期限
金魚の餌の消費・賞味期限て実際どのくらいなのでしょうか?
エサの中でも保存がききやすく、多くの人が使用している人工飼料(乾燥エサ)について調べてみました。
私たちが食べるものには消費期限や賞味期限といった書き方がされていますが、金魚の餌には品質保持期限と記載されています。
この品質保持期限とは未開封の商品が一般的な条件下で保管された場合に、その商品の期待される品質が充分に保持される期限になります。
よって開封してしまえばこの期日はあてにはできないことになりますので常日頃からエサの状態には気を配っておきましょう。
金魚の餌の劣化やカビはNG
劣化した餌はビタミン類や油分が酸化し、変色が起きます。
劣化したエサはすぐに使えなくなるわけではありませんが、酸化により栄養価が低下している可能性が高いので、そのまま使い続けることはあまりおすすめできません。
カビは水分の侵入により餌が腐敗してしまうもので明らかに見た目が変わりますので 、見た目がなんだかおかしいと感じたら使用は避けましょう。
金魚の餌の保存方法
餌の保存方法の基本は高温多湿を避けることです。
異常なほどの高温は餌の劣化を早めるので夏場の餌の管理には注意が必要です。
日の当たる場所は避け、出来るだけ風通しの良い涼しい場所で保管するようにしましょう。
また、湿気もエサにとっては、大敵ですので水換えを行なった後など、濡れたままの手で餌やりを行わないようにしましょう。
蓋の開けっ放しやパッケージの開けっ放しも外気の影響を受けやすいので禁物です。
季節的要因も大きいのですが、水槽のそばというのは基本的に湿気が多いものです。
購入時のパッケージや容器でも保存は可能ですが、さらに一工夫加えることで餌の状態管理が楽になります。
その方法とは透明のガラス瓶などで保管する方法です。
金魚の餌はパッケージにしろ、容器にしろ中身が見えにくいので気が付かないうちに劣化が進んでいたり、部分的にカビていたりしてしまうこともあります。
そのようなことを避けるためにも透明で中身が見やすいガラス瓶がおすすめです。
しっかり密閉できるガラス瓶にシリカゲルなどの乾燥剤を入れておくことで湿気を防ぐことができます。
ただ、ガラス瓶の難点は透明なので日光の影響を受けやすいところがあります。
よって保管は必ず日の光が当たらない扉の中や引き出しの中などにしまうようにしましょう。
さらに餌を良い状態で保つには、エサの使用量に合わせたサイズのものを購入し、短期間で使い切るようにします。
こまめに買い足すのが面倒くさいという理由から大きなサイズのエサを購入し、長期に渡って使用することはエサの劣化を招く要因の一つとなりますので避けたいところです。
金魚の餌の保存方法まとめ
- 金魚の餌に消費期限や賞味期限は記載されていない。
- 品質保持期限に対しても開封後は飼育者の管理方法によって大きく品質が変わる。
- 餌の管理には高温多湿を避ける。
- 餌やりは濡れた手で行わないようにする。
- 餌をガラス瓶などに小分けにして使用することで劣化を防ぐことができる。
- 古い餌は使用せずに定期的に新しい餌に買い替えることも金魚の健康維持に大切なこと。