金魚のお腹がパンパンに膨らんでも元気なら大丈夫?膨らむ理由と対処法とは?

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金魚のお腹がパンパンに膨らんでも元気なら大丈夫?

金魚のお腹が膨らむ理由とは?

金魚のお腹がパンパンに膨らんでも元気なら大丈夫?

金魚がお腹パンパンで死亡してしまうことはある?

金魚のお腹がパンパンでひっくり返る理由は?

金魚のお腹が片側だけ膨れる原因は?

こんな金魚のお腹が膨らんでパンパンになる問題についてご紹介いたします。

金魚のお腹が膨らむ理由とは?

金魚のお腹がいつもとは様子が違い、パンパンに膨れてしまうことがあります。

そんなお腹の膨れた金魚の姿を見てしまうと飼育者としては心配になってしまうものです。

なぜ、金魚のお腹が膨れてしまうのか?その原因について探ってみましょう。

まず金魚のお腹が膨れる原因には

  • 妊娠(抱卵)によってお腹が膨らむ
  • 餌の食べ過ぎによってお腹が膨らむ
  • 金魚のお腹が膨らむ病気

などが挙げられます。

妊娠(抱卵)によってお腹が膨らむ

金魚のメスは産卵する前にお腹に卵を蓄えます。

そのため、産卵時期になるとメスのお腹が卵で膨らんで見えることがあります。

また、産卵の時期は一般的に春から初夏にかけてで、この時期にお腹が膨らんでいる金魚がいれば、妊娠の可能性が高いといえます。

メスの金魚が妊娠している時には、オスの金魚がメスの周りをうろつくなど特定の行動を示すため、そのような行動が見られれば妊娠の可能性がさらに高まります。

餌の食べ過ぎによってお腹が膨らむ

金魚も餌を食べ過ぎるとお腹が膨らむことがあります。

特に乾燥した餌を与えた後に水で膨らむタイプの餌は、金魚のお腹を膨らませる原因になります。

また、餌を与える頻度や量を決めずに、金魚が欲しがるだけ餌を与えてしまうと食べ過ぎの原因となってしまいます。

適量のエサを与え、定期的にフンを確認することで、食べ過ぎが原因でお腹が膨らんでいるかどうかを判断することができます。

また、お腹が膨らんでいる時には数日餌を絶ってみてお腹の膨らみ具合に変化が出るかどうかを確認してみると良いでしょう。

食べ過ぎが続くと腸内の食物が滞留し、便秘を引き起こすことがあります。

この状態が続くと腸が膨らみ、見た目にはお腹がぽっこりと膨らんで見えます。

さらに便秘がひどくなると、餌を食べる量が減り、元気がなくなるといった症状が見られます。

金魚のお腹が膨らむ病気

金魚のお腹が膨らむ病気に腹水病と呼ばれる病気があります。

腹水病は内臓の異常や感染症などにより金魚の体内に水分が溜まる病気で、重症化すると高い致死率を持つ病気です。

また、餌の消化不良が原因で病気を引き起こすこともあります。

よって金魚が餌の消化不良を起こさないような管理も大切になってきます。

金魚のお腹が膨らんでいる場合、まずは食事量を見直し、その上で症状が改善しない場合は病気の可能性も考え、適切な治療を始めることが大切です。

金魚のお腹が膨らむ原因には繁殖、食べ過ぎ、病気などがありますが、飼育者としてはその違いをしっかり理解し、適切な対処をすることが大切です。

金魚のお腹がパンパンに膨らんでも元気なら大丈夫?

お腹が膨らんでしまっている金魚には様々な症状が現れます。

元気がなく沈んでしまう金魚や、お腹が膨らんでいても元気に泳いでいる金魚など。

また、お腹が膨らんだままひっくり返ってしまう金魚もいます。

そのような症状の中、お腹が膨らんでしまっても元気なら放置しておいても大丈夫なのか?

数日すれば、お腹の膨らみも解消するのか?

そんな疑問も出てくるものです。

結論からいいますと、お腹が膨らんでいる場合には、金魚が元気であっても何かしらの対処が必要となってきます。

最悪の場合には、お腹がパンパンのまま放置してしまうと金魚が死亡してしまうこともあります。

ただ、金魚の種類によっては体系的特徴でお腹がパンパンに膨れているように見える種類もいますので、種類ごとの特徴を理解しておくことは必要です。

特にピンポンパールや琉金などの仲間はお腹が膨らんでいる状態が正しい姿でもありますので、そのような特徴を知っておく事が大切です。

ピンポンパール

先に挙げましたように金魚のお腹が膨らむ理由は様々です。

よってお腹が膨らむ理由ごとになぜ対処が必要なのか順番にご説明いたします。

まず、メスの金魚の抱卵によるお腹の膨らみは、異常ではないので放置しておいても大丈夫なことは多いものです。

しかし、場合によっては卵詰まりなどの症状を引き起こすこともあります。

金魚の卵詰まりとは繁殖期のメスに起こる症状で、お腹に卵を抱えているのに産卵せず卵が詰まってしまう状態です。

卵詰まりの原因はオスによる追尾行動がないことやストレスと言われています。

繁殖期に入り、卵を抱えた金魚のメスは本能的にもストレスを感じやすい状態になります。

そのような状態で頻繁な移動や水質の急変、水質の悪化など多くのことが金魚のストレスとなっていきます。

引用元:金魚の卵詰まりとは?卵詰まりの見分け方と治療

次に餌の食べ過ぎの場合ですが、そのまま放置してしまうと消化不良などを起こす事もあります。

よって餌の量を調整したり、場合によっては数日餌やりを控えるなどの対処が必要となってきます。

また、水温が低い時期には、金魚の代謝が下がり、餌の消化が遅れることがあります。

よって水槽用ヒーターを利用して水温を上げてあげることで代謝を高め、消化不良などを解消することもできます。

最後の病気の場合には、当然治療が必要となってきます。

金魚のお腹がパンパンでひっくり返る理由は?

金魚のお腹がパンパンになってひっくり返る症状には、主に2つの原因が考えられます。

1つ目は、腸内のガスが排出できずにたまってしまうことです。

これは、転覆病の一種であり、主に消化不良による内臓疾患が原因となります。

金魚は消化不良を起こすと、腸内で発生したガスが排便を阻害することがあります。

このとき、排出できないガスによって体の浮力が増してしまい、体が膨張し、結果としてひっくり返る症状が見られます。

2つ目の原因は、浮袋の機能障害です。

金魚には浮袋と呼ばれる体の浮力を調節する器官があります。

しかし、この浮袋が正常に機能しない場合、金魚は体のバランスをコントロールできなくなり、結果としてひっくり返ることがあります。

浮袋の異常には、先天的なものと後天的なものがあります。

先天的な異常は生まれつき浮袋が正常に機能しない病気で、これにより金魚がひっくり返るケースは治療が非常に難しくなります。

後天的な異常は病気やストレスなどにより浮袋が正常に機能しなくなる場合で、適切な治療を行うことで改善する可能性があります。

腹水病も症状が悪化すると平衡感覚を失い、金魚がひっくり返ってしまうことがあります。

これらの問題が重症化、もしくは一緒に起こる事で転覆病と呼ばれる病気につながってしまうこともあります。

転覆病は金魚の中でも特にランチュウやオランダ獅子頭など、体形が丸くて短い品種に多く見られます。

このような品種の金魚は体形の特性上、浮力のバランスを保つのが難しいためです。

しかし、それだけでなく、消化機能が低下したり、腸内のガスが過剰になると、どの品種の金魚でも転覆病になりやすくなります。

ですので、金魚がお腹がパンパンになり、ひっくり返る症状を見つけた場合、まずは飼育環境や餌の種類などを見直し、水質の管理や適切な餌の提供によって金魚の消化機能を正常に保つことが重要となります。

以上のように、金魚のお腹がパンパンになってひっくり返る症状には、腸内ガスの溜まりと浮袋の機能障害、病気の進行などが主な原因となります。

金魚のお腹が片側だけ膨れる原因は?

今までご紹介してきました問題は、金魚のお腹がパンパンに膨れてしまうことが多いですが、稀に金魚のお腹の片側だけが膨れる症状が見られることがあります。

金魚の腹部が片側だけ膨れる症状の原因は、腎腫大症(ミトラスポラ症)が疑われます。

この病気は、通常、1年目の金魚に発症する(もし1年目でなければ、他の病気の可能性も高まります)病気で、特に秋から冬にかけての冷水期に多く見られます。

腎腫大症は、難病とされ、左右どちらかの腎臓が腫れることが多いため、金魚の体が折れ曲がって見えることがあります。

腎臓が正常の何倍にも肥大すると、腹部がアンバランスに膨れ、症状が進むと転覆病と同じように平衡感覚を失い、横転したり、腹を上に向けてひっくり返ってしまうこともあります。

原因とされているのは、原生動物の一種である粘液胞子虫で、腎臓の上皮細胞に感染し、腎臓を肥大させるとされています。

非常に残念ながら、現在でもこの病気に対する有効な治療法は確立されていません。

できる治療法としては、金魚を隔離し、ヒーターで水温を上昇させて体調を回復させ、塩水浴を長期間続け、腎臓の負担を軽減することが一番の対策となります。

予防法としては、飼育環境を清潔に保つこと、外飼いを避けること、池や川の水や泥を水槽に入れないこと、生餌からの感染を防ぐために糸ミミズや赤虫ではなく人工飼料を与えることなどが挙げられます。

それ以外の病気としては、腸満や消化不良、浮き袋の異常などが考えられます。

これらの病気に対しても、水温の上昇や塩水浴、エサの切り替えは効果的ですので、対処法としてはほぼ同じとなります。

金魚のお腹が膨らんでパンパンになる問題まとめ

  • 金魚のお腹が膨れる原因には、妊娠(抱卵)、餌の食べ過ぎ、消化不良、金魚のお腹が膨らむ病気などが挙げられる。
  • お腹が膨らんでいる場合には、金魚が元気であっても何かしらの対処が必要となってくる。
  • お腹が膨らんだまま、状況の改善がないと症状が進行してしまうことが多い。
  • 金魚のお腹が膨らんだ状態で症状が進行してしまうとバランス感覚を保てずに金魚がひっくり返ってしまうこともある。

今回は金魚のお腹が膨らんでパンパンになる問題についてご紹介しました。皆様の金魚の世話の参考にしていただけると幸いです。

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