金魚の転覆病を塩で治す塩浴とは?
金魚の塩水浴の注意点は?
金魚の転覆病の塩浴の期間はどのくらい?
金魚の転覆病が塩浴で治らない時の治し方とは?
こんな金魚の転覆病と塩の関係についてご紹介いたします。
目次
金魚の転覆病を塩で治す塩水浴とは?
金魚の転覆病は水質の悪化や消化不良などが原因となって発症する病気です。
初期症状として、泳ぎ方がふらふらしたり、ぼーっとした状態で水面近くに浮いてしまうなどが見られます。
このような症状がみられる時には転覆病の疑いがあるため、早めの対策が求められます。
転覆病の初期症状の治療方法として、金魚を別の水槽やバケツに移し、塩浴を行う方法があります。
塩浴には金魚の浸透圧を調整し、体力の温存、ミネラルの補給、免疫力向上などの効果があるため、病気の初期治療に適しています。
塩水浴を行う際には純粋な塩を使用し、にがり入りや調味料入りの塩は使用できません。
また、アクアリウム専用の塩が金魚の健康維持や塩水浴に適しています。
塩浴の濃度は0.5%程度に保ち、金魚の状態に応じて回復するまで行います。
通常飼育している水槽とは別に塩水浴用の容器を用意し、塩水浴中はエアレーションを行い、金魚の酸欠を防ぎながら活性を上げるようにします。
金魚の塩水浴の注意点は?
金魚の塩水浴を行う際には、以下の注意点に留意する必要があります。
まず、塩は過剰に使用すると金魚の粘膜を剥離させ、病気にかかりやすくなるデメリットがあるため、濃度はしっかり守ることが大切です。
適当な量や多めに入れたりする事は塩浴本来の効果が期待できない結果となってしまいます。
塩水浴中にも飼育水は徐々に古くなっていくため、常に新しい塩水を保つようにします。
そのため、最低でも1~2日に1回のペースで水換えを行い、9割~全量を換水します。
水換え時には水温差が出ないようにしっかりと水温合わせをしてから水換えを行うようにしましょう。
また、塩水浴中は基本的に餌を与えないほうが良いとされています。
ただし、治療が長期にわたる場合には、金魚の回復が見込めるようなら、1日に数粒程度の餌を与えても良いでしょう。
当然の事ですが、同じ治療方法でも効果が出ない場合や、飼育環境や抵抗力によって結果が異なる場合があるため、根気強く治療する必要があります。
金魚の転覆病の塩水浴の期間はどのくらい?
塩水浴の期間は、一般的に1週間が目安とされています。
その間は金魚の状態を確認しつつ、症状が悪化、もしくは長期化する場合には、薬浴への切り替えを検討しましょう。
金魚の転覆病が塩浴で治らない時の治し方とは?
転覆病の原因や進行具合によっては、塩水浴の効果が得られないことがあります。
重度の消化不良や細菌感染などが疑われる時には、塩水浴よりも薬浴を行ったほうが改善する可能性が高いとされています。
転覆病の症状に合わせた薬も販売されていますので、塩浴で効果が現れない場合には使用してみると良いでしょう。
金魚の転覆病と塩水浴まとめ
- 金魚の転覆病は水質や消化不良などが原因で発生する病気で、初期症状として泳ぎ方がふらふらしたり、ぼーっとした状態で浮いてしまう事などがある。
- 塩水浴は金魚の転覆病の治療方法の一つであり、濃度は0.5%程度で行う。
- 塩水浴によって、浸透圧の調整による体力の温存やミネラルの補給、殺菌効果がある。
- 塩水浴中は、基本的に餌を与えないほうが良い。
- 金魚の状態を確認しつつ、症状が悪化、もしくは長期化する場合には薬浴への切り替えも検討する必要がある。
- 塩水浴の期間は1週間が目安であり、塩水浴が終わって真水に戻す際には、毎日少しずつ塩分濃度を薄めていくことが良い。
- 金魚の健康維持や塩水浴に適したアクアリウム専用の塩を使用することが望ましい。
今回は金魚の転覆病と塩の関係についてご紹介しました。皆様の金魚飼育の参考にしていただけると幸いです。