金魚の病気・体調不良

金魚の尾びれがボロボロ 尾腐れ病の初期症状・原因・治療

2019年10月21日

金魚の尾びれがボロボロ 尾腐れ病の初期症状・原因・治療

金魚の尾ぐされ病

金魚の尾ヒレや各ヒレが白くボロボロになっていく病気に尾ぐされ病と呼ばれる病気があります。

優雅で華やかな尾ひれこそ金魚の魅力。

そんな尾ヒレをぼろぼろにしてしまう尾ぐされ病から金魚を守るために尾ぐされ病の初期症状・発症原因・治療法などをご紹介いたします。

 

 

尾ぐされ病とは

尾ぐされ病はフレキシバクター・カラムナリス菌の感染が原因で起こるもので、病状の発生箇所により様々な呼び名があります。

 

それぞれの感染箇所によりエラ腐れ病(エラ病)、ヒレ腐れ病、口腐れ病、皮膚のカラムナリス病などという病名で呼ばれています。

 

金魚のエラ、各ヒレ、口唇、皮膚などにフレキシバクター・カラムナリス菌が感染し各ヒレ、口吻、鰓弁の先端や体表に細菌のコロニーである黄白色の付着物が出現します。

 

外観症状は水かび病にも似ていますが、感染箇所、患部に菌糸が見られないことから識別ができます。

 

尾ぐされ病の初期症状と進行

尾腐れ病の初期症状は尾ヒレが赤く充血し、先端部から徐々に白く変色していきます。さらに病状が進行すると鰭膜が溶けて鰭条部分だけが残り箒状になってしまいます。

 

病状が進行すると痛々しい姿になってしまいますが、尾ぐされ病の怖いところはそれだけではありません。

 

カラムナリス菌の伝染力は非常に強いため、病気をそのまま放置してしまうと全身に菌が感染し体表が白い粘膜で覆われてしまいます。

 

そこまで病状が悪化すると脱鱗や粘膜の剥離が生じ、白いボロ布を着たようにぼろぼろになって金魚は死んでしまいます。

 

尾腐れ病の原因と予防

尾腐れ病などの原因となるフレキシバクター・カラムナリス菌は水槽内に常に存在している菌とされています。

 

ただ水槽内に菌がいるからといって必ず感染するものではありません。

 

金魚の鰓弁や各鰭、口唇、皮膚に傷があると感染しやすくなりますので、むやみに魚に傷が入るようなことはしないことと水温の急激な変化や水質汚染も避けるようにします。

 

水温の急激な変化や水質の悪化など金魚のストレスとなるような環境変化は抵抗力を弱める事になり、その結果菌に感染しやすくなってしまうのです。

 

また、古くなり酸化したような餌ではカラムナリス菌が増殖している場合があり、配合飼料の餌から感染するケースもありますので古い餌や酸化した餌を与えないようにして下さい。

 

尾腐れ病の治し方

尾腐れ病を治療するにはまず尾腐れ病の原因となっているカラムナリス菌の性質をしっかり理解する必要があります。

 

カラムナリス菌は白点病の原虫であるウオノカイセンチュウとは全く性質が異なり、ウオノカイセンチュウは25℃以下の低水温を好むため、ヒーターを使用し、25℃以上に水温を保った水槽などで塩水浴を行うことで活動を鈍らせる事が出来ますがカラムナリス菌にはこの方法はほとんど効果がありません。

 

カラムナリス菌は水温20~35℃で良く発育し、適温は27~28℃とされているためヒーターを利用し水温を高める事は逆効果になってしまいます。

 

加温越冬している水槽ではあまり季節は関係ありませんが、屋外飼育やヒーター無しでの飼育などでは春先から秋にかけての水温が上昇する時期に発症しやすいのも納得できます。

 

また塩水浴の基本となる濃度である塩水0.5%では活動が鈍らないと言った研究結果もあります。

 

ただ薬浴と塩水浴を併用する場合には金魚の免疫力を高めるという点で効果がありますので活用すると良いでしょう。

 

さらにカラムナリス菌は水の硬度が高いほど生存期間が長いことが立証されており、さらにpH6.5以下ではあまりこの症状は見られなくなるようですから意識的にpHを下げて飼育するのも尾腐れ病の予防や治療に繋がる事になります。

 

環境的な条件を理解した上で薬浴を考えて見ましょう。

 

完治と言った観点から考えると尾腐れ病の原因となっているカラムナリス菌専用の薬はまだないのが現状です。

 

よって塩+抗菌剤による薬浴に期待するしかないのが現状で早期治療ではパラザンDやエルバージュでの治癒例がありますが、予め薬品を用意しておかないと時間単位で症状が悪化して手遅れになってしまいます。

 

用法、用量は各薬剤に記載されていますので確認して使用するようにしてください。

 

今まで話して来ました内容を簡単にまとめて見ましょう。

・水槽の水温は低く保つ
・水槽の硬度を低く保つ
・ 水質、水温の急変は避ける
・ 金魚に傷を負わせない管理
・進行が早い為初期対応が重要
・初期対応は塩浴+薬浴

 

どんな病気も同じですが、尾腐れ病は早期発見、早期治療が最も重要とされていますので水温が高まる時期などは特に毎日の観察を怠らないようにしてあげましょう。

 

尾ぐされ病の治療 薬と塩浴

抗菌剤による薬浴で病魚を治療します。具体的な治療法としては水を半分程度取替え、上記薬品で病魚を薬浴させます。

 

このとき食塩を水100リットルに対して300g~500g(0.3%~0.5%)入れると効果的です。

 

またミズカビが着生している場合はメチレンブルーまたは、ニューグリーンFを追加投薬してください。

 

これらの方法を用いても、重症魚は治療困難なケースが多いので、初期のうちに病気を発見して治療することを心がけてください。

 

尾ぐされ病の治療薬

観パラD

観パラD

観賞魚用パラザンDは1mL中、オキソリン酸50mgを含有する微黄色~淡黄色透明の液で本品は強いアルカリ性(pH約11)ですので、皮膚、目、飲食物等についた場合には速やかに水洗するようにしてください。


本製品は飼育水100Lに対して本品10mLを添加します。

よって60cm水槽ですと水量60Lに対して6mL、90cm水槽ですと水量160Lに対して16mLとなります。

 

 

エルバージュエース

エルバージュ

エルバージュエースはニフルスチレン酸ナトリウム配合の観賞魚用魚病薬で、エロモナス感染症(穴あき病・立鱗病・スレ症)・カラムナリス病など細菌性感染症の治療に効果を発揮します。

水100L当たり本剤を下記により溶解し薬浴します。

薬浴は飼育水槽外に専用の薬浴槽を設置して行うようにしましょう。

5g~10gで4時間程の短時間薬浴を行う方法と1g~2g程度で24時間かけてゆっくり行う方法があります。

 

 

水槽における本剤の使用例 (24時間薬浴)
600X300X360 60L水槽 0.5g(1サジ)
750X400X450 120L水槽 1.0g(2サジ) 
900X450X450 160L水槽 1.5g(3サジ)

 

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