
金魚が急に暴れるのはなぜ?
金魚が暴れるように泳ぐのは病気?
金魚が水換え後に暴れる理由は?
金魚が暴れないようにするには?
金魚は死ぬ前に暴れるように泳ぐ?
こんな金魚が水槽内で暴れるように泳ぐ原因についてご紹介いたします。
金魚が急に暴れるのはなぜ?
金魚が水槽内で急に暴れ出した。「え?ちょっと、大丈夫なのかな…」
金魚がせわしなく暴れ回るように泳いでる姿を見るのは心配になってしまいますよね。
癒しを与えてくれる悠々としたいつもの泳ぎとは違う、その危機迫るような様子。
なにが原因なのでしょうか?
金魚が急に暴れるように泳ぐ原因として考えられる要因を挙げてみましょう。
- 病気の可能性
- ペーハーショック
他にも金魚が暴れる可能性としての要因はありますが、この2つが代表的な理由としてあげられます。
どちらの場合であるとしても適切な対処が必要です。
暴れる様子も気になりますが、異変を知らせるサインを見過ごさないように注意が必要です。
金魚が暴れるように泳ぐのは病気?
金魚が暴れるように泳ぎ出す原因として病気の可能性があげられます。
その中でも典型的な病気として白点病(はくてんびょう)があります。
白点病は金魚の病気としてよく知られているもので、繊毛虫の一種が寄生することで発症します。
症状としては、体の表面に白い点が現れます。
この正体は「ウオノカイセンチュウ」という寄生虫。
金魚がかゆみを感じているかのように体を底砂にこすりつけるような様子が見受けられます。
突然狂ったように暴れ泳ぐというのも症状のひとつです。
また、寄生虫や感染症などの病気とは違いますが、アンモニア中毒や亜硝酸中毒といった可能性もあげられます。
水質悪化によってアンモニア濃度が高まり、中毒症状として激しく泳ぐことが考えられます。
瀕死の状態を知らせるサインの可能性もあるので、病気や中毒を防止するためにも水質には十分気をつけたいところです。
金魚が水換え後に暴れる理由は?
金魚が突然暴れる理由として、ペーハーショックを起こしているかもしれません。
ペーハーショックとは水槽内の環境変化、特に水質の急激な変化により金魚がショックを起こしてしまう症状です。
水換え後に急に暴れるようであれば、この可能性が高いと考えられます。
水温で考えるとわかりやすいかもしれません。
私たちも冷たいシャワーをいきなり浴びたら、身体は硬直して、声をあげるほどびっくりしますよね?
金魚にとっては、もっとショックが大きい状態だと考えると。
急に暴れるように泳ぐのもなんとなくわかる気がしませんか?
ただ残念ながら、笑い事ではすみません。
ペーハーショックによるダメージは大きく、しばらくすると悲しい姿を見ることがほとんどです。
金魚が暴れないようにするには?
金魚が暴れないようにする対策として、病気、ペーハーショック、それぞれの観点からお話しします。
病気が原因として考えられる場合
そもそも、水質の悪化が病気を招きます。
それを改善しなければいけません。
水換えをおこなうことでまず水質をよくすることからです。
次に塩浴をほどこしましょう。
「塩浴」というのは、飼育水の塩分濃度を金魚の体内塩分濃度に近づけます。
浸透圧の作用を利用して、金魚の体調回復と治癒を目的としておこないます。
注意しなければいけないのは、しっかりと効果のある塩分濃度で実施するということです。
適当な濃度では効果がないどころか金魚にダメージを与える結果になりかねません。
症状の改善がみられないなら薬浴をおこないましょう。
フィルターが使用できないので薬浴用の容器を使用します。
(薬の成分がろ過される・フィルターに住み着いているろ過バクテリアが死んでしまうため)
フィルターがない分、こまめな水換えで水質を保つのも忘れずに。
ペーハーショックが原因として考えられる場合
残念ながらpHショックを起こしてしまってからでは有効な治療法というものはありません。
極力起こさないように予防処置を怠らないことが大切であり、唯一の対処方法です。
ペーハーショック対策の基本中の基本は、「水合わせ」を必ずおこなうことです。
金魚を購入したとき、袋にはこれまで過ごしていた飼育水に入れられて渡されますよね。
持ち帰って自宅の水槽に移すときは、必ず袋の水と水槽の水を少しずつ交換しましょう。
そうやって金魚を新しい飼育水に慣らしていくのが「水合わせ」です。
ペーハーショックは急激な水質変化によって起こります。
なるべく変化を緩やかに、ストレスがかからないよう自然に新しい水槽に移してあげましょう。
100%とはいえませんが、水合わせによってペーハーショックの可能性を抑えることができます。
水換えの量にも気をつけなければいけません。
一度に換水する量が多いと、それだけ水質が大きく変化するということなのでペーハーショックの原因になってしまいます。
アンモニア中毒が原因の場合
水質の維持という面でアンモニア中毒についても触れておきましょう。
アンモニアは排泄物やエサの残りなどから発生する毒性物質です。
金魚はエラからもアンモニアを排出しているので必ず発生してしまいます。
しかし、アンモニア濃度が高くなりすぎるとアンモニア中毒の危険が。
ペーハーショック同様、アンモニア中毒の症状としても暴れるように泳ぐことがあります。
ろ過装置のメンテナンスなど、水換えと合わせて注意しましょう。
金魚は死ぬ前に暴れるように泳ぐ?
金魚がせわしなく水槽内を上下に泳いだり、狂ったように泳いでいるとこのまま死んでしまうのかと心配になるものです。
確かに今までご紹介しました原因によっては、時間の経過とともに金魚がふらつきはじめて死んでしまうこともあります。
逆に金魚が死ぬ前には必ず暴れるものなのか?というとそのようなことはありません。
どちらかといえば徐々に衰弱し、体力をなくして死んでしまいます。
よって今回のように金魚が暴れるように泳ぐ場合には、その後の金魚の状態変化を見守ることが大切です。
もしふらつき出してしまったら応急処置としてできることはエアレーションによる酸素供給や塩浴でしょう。
ただ、原因と症状によっては回復させることが難しいこともあります。
金魚が暴れるように泳ぐ原因まとめ
- 代表的な金魚の病気(白点病)のサインが出ていないかをチェック。
- 病気の兆候があれば、水換え、塩浴、薬浴をほどこす。
- ペーハーショックを起こしている場合は治癒方法はない。
- 水合わせや水換えの方法に注意して最善の予防処置を怠らない。
- 水質悪化によるアンモニア中毒なども暴れる原因に。
- こまめな水換え、ろ過装置のメンテナンスで飼育水の状態に気をつける。