金魚の卵詰まりとは?卵詰まりの見分け方と治療

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金魚の卵詰り

金魚の卵詰まりってなに?

金魚のお腹が大きいけれどなかなか卵を産まない。

これってもしかして卵詰まり?

金魚の卵詰まりの見分け方とは?

卵詰まりはマッサージや治療で治る?

こんな金魚の卵詰まりの疑問についてご紹介いたします。

金魚の卵詰まりとは

金魚の卵詰まりとは繁殖期のメスに起こる症状で、お腹に卵を抱えているのに産卵せず卵が詰まってしまう状態です。

卵詰まりの原因はオスによる追尾行動がないことやストレスと言われています。

繁殖期に入り、卵を抱えた金魚のメスは本能的にもストレスを感じやすい状態になります。

そのような状態で頻繁な移動や水質の急変、水質の悪化など多くのことが金魚のストレスとなっていきます。

または一つの水槽の中に沢山の金魚を飼い過ぎることなどもメスの金魚のストレスとなります。

卵詰まりの原因をさらに詳しく理解するためにも金魚の繁殖方法について少し触れておきましょう。

金魚の繁殖は水温が20℃前後になる春から夏頃にかけて行われます。

気温が30℃を超えるような真夏は水温も高くなるため金魚の繁殖は止まりますが、水温が下がり出す秋頃に産卵することもあります。

金魚は1回の産卵で卵を約500個産み、1~3週間の間に数回繰り返して産卵します。

繁殖期には産卵を促すために、オスの金魚は卵を抱えているメスの金魚を追いかけまわし、お腹を突いたりします。

そのような行動をオスの追尾行動と呼びます。

メスは追尾の刺激によって、産卵が促され、正常な産卵を迎えます。

その後すぐにオスが卵に向かって射精することで受精し、卵が有精卵となります。

有精卵はやがて孵化し、金魚の赤ちゃんが誕生するという流れです。

つまり、金魚のメスは繁殖期になるとお腹の中で卵をつくり、産卵するということです。

金魚のメスを単独飼育しているから繁殖期や卵詰まりは関係ないというワケではありません。

単独飼育されているメスでも繁殖期の条件が揃えば、卵を産むということを覚えておいてください。

先程ご説明した通り、産卵は数回繰り返されるため、卵が何かしらの原因でお腹で詰まってしまうと正常に産卵できず、病気の原因になります。

卵詰まりによって、お腹の中で卵が腐り、腐った卵から細菌が発生してしまうと大変です。

他の臓器に細菌が感染してしまうと最悪の場合、金魚が死んでしまう可能性もあります。

そこで大切になるのが、金魚の卵詰まりの見分け方や判断方法について知ることです。

それでは次に、どのような方法で見分けるのかについてご説明します。

金魚の卵詰まりの見分け方・判断方法

金魚の卵詰まりの見分け方のポイントは、大きく分けて4つあります。

  • お腹がパンパンに膨れているのに産卵しない
  • ぼーっとしたり泳ぎ方がフラフラしているなど浮き気味
  • 金魚の年齢及び季節的にも繁殖期に適しているかどうか
  • オスがほとんど追尾しない

お腹がパンパンに膨れているのに産卵しない

まずはなんと言っても卵詰まりの見分け方は、お腹の膨らみです。

腹水病や他の病気の場合にもお腹が膨らむ症状が見られます。

病気と卵詰まりの違いを見分ける判断のポイントは、繁殖期であるかどうかが関係します。

繁殖期中にお腹が膨らんでいて、卵を抱えているように見えるのに、なかなか産卵しない場合は、卵詰まりの可能性が高いでしょう。

また他の合併症がないかも判断の基準になります。

例えば、腹水病はポップアイや松かさ病を併発することがあります。

ぼーっとしたり泳ぎ方がフラフラしているなど浮き気味

ぼーっとしているというのは、普段の状態と比べて、泳ぎ方に元気がなく、フラフラと浮き気味という状態です。

また水槽の底の方でじっとしている場合も症状が当てはまります。

オスがほとんど追尾しない

オスが繁殖期であるのにメスを追いかけない場合もあります。

オスの追尾による刺激がないため、産卵が促されず、卵詰まりになる可能性があります。

複数の金魚を飼育している場合は、他のメスが産卵しているかどうかも判断する基準になります。

以上のような条件が当てはまる場合、卵詰まりの可能性が高いでしょう。

卵詰まりはマッサージや治療で治るか

卵詰まりはマッサージや治療で治るのでしょうか。

卵詰まりは決して治らないというワケではありません。

治る場合もありますが、治らず最悪は死んでしまう可能性もあります。

卵詰まりの治療は、金魚の状態とタイミングをよく観察して段階的に行うことをおすすめします。

オスによる追尾の刺激が産卵を促すというのが、正常の産卵とご説明しました。

オスを一緒に飼育していない場合は、オスを同じ水槽に入れて追尾させてみましょう。

しかしメスの中には、しつこいオスの追尾がストレスとなり、それが原因で病気になる場合もあるので注意してください。

追尾行動でも卵詰まりが解消されない場合は、人の手でマッサージする方法があります。

この方法は、金魚の扱いに慣れていないと少しむずかしい方法です。

オスの追尾の代わりとして、人の手で、金魚のお腹をやさしくマッサージします。

飼育水槽から卵詰まりしている金魚を出し、水を張った小さい水槽やバケツに移し替えます。

金魚を頭の方から、片手でやさしく支え、もう一方の手でお腹から卵が出てくる卵管に向かって、やさしくマッサージします。

金魚の大きさにもよりますが、指一本でやさしくマッサージします。

このときに強く押すと内臓まで飛び出してしまうので、やさしくなでるようにマッサージすることが大切です。

卵詰まりのマッサージ治療はオスの追尾による自然産卵が望めない場合の手段としておすすめします。

マッサージでも卵が出てこない場合は、お腹を押す治療方法もあります。

押してもダメな場合の最終手段として、卵をつまようじなどを使ってかき出すという方法もありますが、金魚を傷つけるリスクが高すぎておすすめできません。

金魚の卵詰まりについてまとめ

  • 卵詰まりとはメスのお腹の中で卵が詰まって産卵できない状態
  • 卵詰まりの見分け方は繁殖期のお腹の膨らみと浮き気味であること
  • 卵詰まりと他の病気との違いを見分けるポイントは繁殖期であるかどうか
  • 卵詰まりを治療するためにマッサージする方法がある

今回は金魚の卵詰まりについてご紹介しました。皆様の金魚飼育の参考にしていただけると幸いです。

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