
金魚を1匹しか飼育していない水槽の中に粒々した卵のようなものが・・・。
これは金魚の卵?
金魚は1匹でも卵を産むのか?
また1匹でも産卵するのなら産まれた卵はどうすれば良いのか?
さらには産卵させない方法はあるのかなど金魚1匹での産卵についてご紹介いたします。
金魚は1匹でも卵を産む
まず、金魚1匹でも卵を産むのかの疑問に対しての答えは「金魚は1匹でも卵を産みます。」
もちろん雄だけでは産卵は行われませんので雌の金魚の話となります。
金魚は雄雌別に飼育しても雌は卵を産みますが、雌一匹で産んだ卵は受精されないため無精卵となります。
無精卵は孵化することはなく、時間の経過とともに腐敗が始まり、水質を悪化させていきますのでそれなりの対処をしなければなりません。
金魚の雄雌を別々に飼育すれば雄の精子による水質悪化は防げますし、雌が雄に追いかけまわされることもないので雌のストレスを抑えることもできます。
よって金魚の繁殖を考えていないのであれば雄雌は別々に飼育した方が色々な面で良いでしょう。
別々に飼育していても産まれてしまった卵についてはどうすれば良いのか?その点についても触れていきましょう。
産まれた卵はどうすれば良いか
金魚1匹で産まれた卵はどうすれば良いのか?先にも述べましたが、金魚1匹で産まれた卵は無精卵ですので遅かれ早かれ必ず腐敗します。
よって産卵が確認できたら無精卵は速やかに水槽内から取り除きましょう。
卵をそのまま放置しておくと水カビなどが生えて急激に水質が悪化します。
また親の金魚が食べることもありますが、産卵後水が濁った状態のまま卵を放置し、親の金魚が卵を食べてしまうと消化不良を起こしやすいので卵は除去した方が良いのです。
産まれた卵を除去するにあたってネックとなるのが砂底です。
砂底は見た目的にも良いので入れたくなりますが、掃除の際にはかなり邪魔になるので産卵の兆しが見られた雌を飼育している場合には底砂を入れないほうが掃除は断然しやすくなります。
金魚の産卵が始まってしまったら予備の水槽を用意しておいて水を準備しておけば、産卵後に金魚だけを予備の水槽に移すことでメイン水槽の掃除は格段にしやすくなります。
その後予備の水槽の方でも産卵してしてしまったら今度はメイン水槽の方に戻すように2本の水槽を使い分けることで綺麗な飼育環境を維持することも出来ます。
卵を産みすぎ!?産卵はいつまで続く
金魚が産卵するたびに水槽の掃除をしなければならない。
さてこの作業はいつまで続ければ良いのでしょうか?金魚の産卵はいつまで続くのか?
金魚が産卵する時期は水温が20~25℃前後になる春~夏の期間です。
この期間中に雌一匹でも1週間に一回くらいのペースで産むこともあります。
よって一度産卵が始まってしまうと気温が下がり始める季節まで産卵が続くこともあるのです。
金魚の年齢的な観点から考えると一般的に2~3歳ごろから8歳ごろまでが、金魚が産卵できる年齢です。
したがって金魚すくいなどで飼い始めた金魚が、初めの数年は卵を産まなかったのに急に2年後に産み始めたと言うケースはよくある話です。
その後8歳を過ぎたあたりから繁殖力はかなり落ちるので、卵は産まなくなります。
金魚を産卵させない方法
金魚1匹での産卵は色々な面で問題がありますので出来れば産卵をさせないようにしたいものです。
金魚を産卵させない方法とは金魚を産卵させる方法を逆手に取って考えることです。
金魚は冬から春にかけての水温変化のように低い水温から水温が上昇すると産卵することが多いため、ヒーターなどで水温を一定にしていると産卵を抑えることが出来ます。
また、金魚に産卵をさせない方法として、水温を20度以下に保っておくのも効率が良い方法と言えます。
必ずしも寒い時期に産卵がないとは言い切れませんが、産卵する確率は大幅に減らすことができるのでおすすめの方法です。
あまり妥当な方法ではありませんが、餌の栄養価を下げると言う方法もあります。
金魚は餌の栄養価が高いものを普段から食べていると繁殖力が高まり、卵を多く産む傾向にあります。
よって理屈的には餌の栄養価を下げれば卵を産む数や回数を減らすことは出来ます。
しかしこの方法では、金魚の体調も崩しかねませんし、餌を変えても元気な金魚は卵を産み続けるのであまりおすすめできる方法ではありません。
金魚1匹での産卵についてご紹介いたしましたが、金魚は私たち哺乳類などと違い、受精してから子供が増えるのではなく、受精前に卵を産んでから受精する仕組みということを理解していると金魚が1匹でも卵を産んでしまう理由やその後、受精されていない卵をどうすれば良いのかなども自然とわかってくると思います。
金魚を産卵させない方法まとめ
- 金魚は雌1匹でも卵を産む。
- 受精されていない卵は無精卵となりやがて腐敗するので取り除く。
- 水温を低めに保つと産卵しなくなる。
- 餌の栄養価を下げる方法はあまりお勧めでいない。