金魚が白いのは病気?
金魚に白いもやもやした膜のようなものが見られる。
金魚の鰭が白いのはなぜ?
金魚の体が白くなるのはなぜ?
金魚が白くなる病気にはどのような病気があるのか?
こんな金魚が白くなる病気についてご紹介します。
目次
金魚の体や鱗が白くなる理由
金魚は体調を崩すと体表に粘液が出て、頭から尾までいたる場所が白く濁ったようになることがあります。
そのような場合には体調を崩す原因となるものを改善しなければなりません。
購入による環境の変化や運搬によるストレスであれば、静かに休ませてあげることで回復することもありますが、長年の飼育下で急にそのような症状が現れたときは飼育環境の改善などが必要な可能性があります。
まずは水換えの周期を早めて水質の改善を図りましょう。
治療ではありませんが、金魚の体調を整えるという意味で塩浴を行うことも効果的です。
金魚が塩浴により体力を取り戻すことで病気への抵抗力が高まり回復へ向かうことも多いものです。
金魚が体調を崩しているときはエサを与えても消化不良を起こすことがありますのでエサを少なめにするか、2,3日絶食させて様子をみてみましょう。
金魚は2、3日の絶食で死んでしまうようなことはありませんので、まずは腸への負担を抑えて回復を待ちます。
体調不良による粘膜の問題以外にも怪我によって引き起こされるカビや寄生虫による白点病なども金魚が白くなる原因とされています。
そのような症状も含めて金魚が白くなる病気をご紹介いたします。
金魚に白い斑点 白点病
金魚の体に白い斑点が見られるときは、白点病が疑われます。
白点病は白点虫が寄生することによって引き起こされる病気です。
白点虫に限らず、金魚の寄生虫の多くは新たに購入した金魚によって水槽内に持ち込まれることが多いものです。
金魚を購入する際に体に白い斑点が無いかをしっかり確認することでかなりの確率で水槽への持ち込みを防ぐことができます。
白点病は水温が低い時期に発症しやすく、水温が25°Cを超えるような時期にはほとんど見られません。
治療法にはヒーターを使用し、水温を上げながら観賞魚専用の薬品を使うことで治療効果が高まります。
白点病にはニューグリーンF、グリーンFクリアー 、グリーンFリキッド 、アグテン、メチレンブルーなどの薬が効果的です。
薬浴方法は各薬剤の使用方法を確認し、用法・用量を守って行います。
金魚に白い綿・カビ 水カビ病
水カビには様々な種類がありますが、いずれも傷口から感染するもので、金魚の体表やヒレなどに受けた傷に発生し、徐々に広がっていきます。
病状が進行すると全身が綿に包まれたようになり、金魚は衰弱してやがて死んでしまいます。
水カビは健康な金魚に感染することはありません。また水温の低い時期に発生しやすい傾向があります。
金魚の体表が白くなる病気には白雲病と呼ばれる病気もあり、白雲病は原生虫類の寄生によって起こる病気で寄生されると、金魚の体表に白い雲状の斑点が現れます。
水カビ病にはニューグリーンF、グリーンFリキッド、アグテン、メチレンブルー などの薬が効果的です。
薬浴方法は各薬剤の使用方法を確認し、用法・用量を守って行います。
ヒレが白い・溶ける 尾ぐされ病
カラムナリス細菌がヒレに感染することによって起こる病気で、初期の症状はヒレが白く濁ったようになり、症状が進行するとヒレが付け根まで溶けてボロボロになってしまいます。
カラムナリス細菌はエラや口元にも感染することがあり、口元に感染すれば口ぐされ病、エラに感染すればエラぐされ病とも呼ばれます。
尾ぐされ病にはグリーンFゴールド顆粒、合成抗菌薬浴剤観パラD、エルバージュエース、メチレンブルーなどの薬が効果的です。薬浴方法は各薬剤の使用方法を確認し、用法・用量を守って行います。
金魚の糞が白い 消化不良
金魚が白くなる病気とは少々違いますが、金魚のふんが白くなることが稀にあります。
金魚は消化不良を起こすと白いふんをしますので、そのような糞が見られた場合には、しばらく絶食させ回復を待つようにすれば問題ありません。
金魚が白くなる?もやもやした白い膜は?まとめ
- 金魚は体調を崩すと体表から粘膜が出て白く濁ったようになる
- 傷口などから菌が感染してカビて白くなることもある
- 寄生虫により白い点が出ることがある
- 金魚の体調不良時は塩浴にて体調を整えることで回復することもある
- 白点病・水カビ病・尾ぐされ病などの病気には治療薬を用いて治療を行う
- 金魚の体調不良は水質の悪化によって引き起こされることも多いので定期的な水換えをしっかり行う
今回は金魚が白くなる原因と対策についてご紹介しました。皆様の金魚飼育の参考にしていただけると幸いです。