金魚のエラが赤いのは普通?黒や白いのは金魚の病気?

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金魚のエラが赤いのは普通?黒や白いのは金魚の病気?

金魚のエラが赤い理由とは?

金魚のエラが黒い原因とは?

金魚のエラが白い原因とは?

こんな金魚のエサの色に関する疑問についてご紹介いたします。

金魚のエラが赤い理由とは?

金魚のエラが赤く見える理由は、主に2つの要因に分けられます。

1つ目は健康な状態で見られる正常な現象であり、2つ目は何らかの病気や感染症が原因である場合です。

一つ目の理由として、金魚のエラが赤く見える理由は、エラに多くの血管が集まっているためです。

エラには無数の細かい血管が密集しており、その血管を通って体中を循環する赤い血液が流れています。

エラの表面は非常に薄い膜状になっているため、この赤い血液が透けて見え、エラ全体が赤く見えるのです。

エラに血管が多数集まっている理由は、エラが酸素と二酸化炭素の交換を行う重要な器官だからです。

水中の溶存酸素はエラの薄い膜を通過し、血液中に取り込まれます。

一方で、体内の老廃物である二酸化炭素は、血液を通してエラに運ばれ、水中に排出されます。

つまり、エラと血管はパイプのように繋がっており、血液の流れによって酸素の取り込みと二酸化炭素の排出が可能になるのです。

また、血液には栄養素も運ばれており、エラを通して体中に行き渡ります。

このように、金魚にとってエラと血管は生命維持に欠かせない重要な役割を果たしているため、多くの血管がエラに集中し、その赤い血液が透けて見えることでエラが鮮やかな赤色になるのです。

一方、エラの赤みが異常に強い場合や、金魚に呼吸困難や食欲不振などの症状が見られる場合は、何らかの病気や感染症にかかっている可能性があります。

アンモニア中毒や水質の悪化、バクテリアや寄生虫の感染などにより、エラが損傷を受けると異常な赤みが出る傾向にあります。

エラの赤みが健康な状態なのか病的な状態なのかを見極めるには、水質のチェックや金魚の様子を観察する必要があります。

正常なエラと異常なエラでは、色や透明感、粘膜の量、形状が異なります。

正常なエラは鮮やかな赤色をしていますが、赤みが薄かったり白っぽくなっている場合は異常の可能性があります。

また、透明感のある光沢のあるエラが正常で、濁りがあり光沢がない場合は異常と判断できます。

次に粘膜の量を確認します。正常なエラは粘膜が少なく滑らかですが、粘膜が多く溜まっている場合は異常の兆候です。

さらに形状も重要なポイントで、左右対称で均一な形状が正常で、片方が明らかに開いているなど不均一な左右非対称のエラは異常と見なせます。

エラの異常以外にも、呼吸が荒くなるようなストレス症状や、食欲不振などの変化があれば注意が必要です。

このようにエラの色、透明感、粘膜、形状など、様々な観察ポイントがありますので、何か異常が見られた場合は、まず水質を確認し改善を図りましょう。

金魚のエラが黒い原因とは?

金魚のエラが黒く見える原因には、エラの病気、水質の悪化、老齢などが挙げられます。

まず、金魚の体表や尾びれ、エラに黒い斑点が現れる「黒斑病」という病気が原因で、エラが黒くなることがあります。

黒斑病は感染症の一種で、放っておくと徐々に黒い斑点が広がり、最終的には金魚が衰弱して死に至る危険性があります。

したがって、黒斑病による黒いエラが見られた場合は、塩浴や薬浴による治療を行う必要があります。

次に、水質の悪化もエラが黒くなる原因の1つです。

アンモニアや亜硝酸塩などの有害物質が高濃度で溜まった環境に置かれると、金魚はストレスを受けてエラに黒ずみが出ます。

また、汚れた水に長く放置されていると、カビやバクテリアなどの繁殖によりエラが汚れて黒く見えることもあります。

このような場合は、すみやかに水換えやフィルターの掃除など、水質改善を講じることが肝心です。

最後に、加齢に伴うエラの黒ずみも見られます。

金魚が老齢になるにつれ、エラの組織が劣化し色素が沈着しやすくなるため、黒くなっていくのです。

老齢によるエラの変色については特に治療は必要ありませんが、ストレスにならないよう環境に気をつける必要があります。

このように、金魚のエラが黒くなる主な原因は、病気、水質の悪化、加齢です。

黒いエラが見られたら速やかに原因を特定し、状況に応じた適切な対処を行うことが大切になります。

金魚のエラが白い原因とは?

金魚のエラが白く見える理由は、主に病気や感染症、水質の問題などが原因となっています。

健康な状態ではエラは鮮やかな赤色をしているため、白くなることは異常があることを示しています。

まず、寄生虫による感染症がエラを白くする大きな要因となります。

代表的なものがギルフルーク(エラフルーク)という単生類の寄生虫です。

このギルフルークがエラに寄生すると、エラの組織を直接食い荒らし、白い斑点や膜状の白い物が付着するようになります。

感染が進行すれば、エラ組織が破壊されて呼吸困難を引き起こします。

次に細菌感染症も原因になり、感染が進行するとエラの表面に白い膜状のものが現れてきます。

白点病のように白い斑点ができる病気もあります。こうした細菌感染症はエラ自体の損傷に加え、全身の免疫力低下も招くため重視する必要があります。

また、カビ病(真菌感染症)による白いカビの繁殖も、エラを白く見せる一因となります。

水質が悪化し、カビが繁殖しやすい環境になるとこのような症状が現れやすくなります。

このように、金魚のエラが白くなる原因は病気や感染症、水質の問題など様々ですが、基本的には何らかの健康被害があることを示しています。

エラの変色には早めに気付き、原因を特定して適切な対処をすることが肝心です。

金魚のエラが異常な赤みを増すこと、黒くなること、白っぽくなることは見た目は違いますが、総じて環境の悪化などが原因と言えますので異常が見られた際にはまず水質のチェックを行うことが大切です。

金魚のエラの色まとめ

  • 金魚のエラが赤く見える理由は、主に2つの要因に分けられ1つ目は健康な状態で見られる正常な現象であり、2つ目は何らかの病気や感染症が原因であることが多い。
  • 金魚の体表や尾びれ、エラに黒い斑点が現れる「黒斑病」という病気が原因で、エラが黒くなることがある。
  • 金魚のエラが白く見える理由は、主に病気や感染症、水質の問題などが原因で健康な状態ではエラは鮮やかな赤色をしているため、白くなることは異常があると言える。
  • 金魚のエラに異常が現れる原因の多くは水質や環境の悪化なので、常に水質管理には気を配ることが大切。

今回は金魚のエサの色に関する疑問についてご紹介しました。皆様の金魚飼育の参考にしていただけると幸いです。

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