金魚が黒くなる原因とは?ヒレや鱗が黒くなるのは良くないこと?

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金魚が黒くなる原因とは?

金魚が黒くなる原因とは?

金魚の稚魚が黒くなる原因とは?

黒くなった金魚をもとに戻す方法とは?

金魚が黒くなって死んだ理由は?

こんな金魚が黒くなる原因と対処法についてご紹介いたします。

金魚が黒くなる原因とは?

赤色や白色をした金魚の体がいつの間にか黒くなってしまう事があります。なぜ金魚の色が変わってしまうのか?

そんな金魚の色が黒くなる理由には、いくつかの原因が考えられます。

まずは金魚の病気の一つである白雲病の治癒過程で起こる症状です。

白雲病は金魚がかかりやすい病気で、体表に白いモヤモヤとした雲のようなものが現れるのが特徴です。軽傷の時には白い斑点のように見えることもあります。

白雲病が治癒する過程で、色素を生成する細胞の一つであるメラノサイトがメラニンを生成するため、かさぶたが黒い斑点のように現れることがあります。

白雲病の治癒過程で出来る黒いシミは、時間の経過とともに自然に消えていく特徴があります。

次に急激な水温低下や過密飼育などによるストレスが挙げられます。

金魚は水温の変化に敏感な魚で、水温が低下するとストレスを感じ、体色がくすんだ感じになることがあります。

過密飼育や水質悪化なども金魚のストレスとなることがあります。

そのような環境でのストレスがメラノフォア(色素細胞)に影響を与え、メラニン色素の分布や集中を変化させることで金魚の体色変化が起こります。

メラノフォアは皮膚の下にあり、ストレスの影響で、色素細胞が拡張したり、色素をより集中させたりすることで、魚の体色が暗くなることがあります。

この現象は、環境の変化、水質の悪化、過密状態、病気、攻撃性の高い他の魚との相互作用など、さまざまなストレス要因によって引き起こされることがあります。

また、金魚には黒色素胞と呼ばれる細胞があり、この細胞がメラニン色素を生成します。

そのため、金魚の品種によっては赤い体に黒い模様が出てくるものもいます。

そのような特徴を固定した品種にキャリコと呼ばれる品種があります。

よって黒い模様に規則性がない、ヒレや鱗の病気でもない、濃い黒色をしているような特徴がある時には、遺伝的要因と考えられます。

他には、金魚が老化すると、体内の細胞機能が低下し、メラニン色素が過剰に生成されるため、体色が濃くなることがあります。

金魚が黒くなった場合には、まず原因を特定することが大切で、原因が特定できれば、適切な対策を講ずることができます。

例えば、白雲病の場合は薬浴などで治療し、水温低下によるストレスの場合は水温を安定させるなどの対応を行うことが出来ます。

老化による場合は特に対策は必要ありませんし、品種による違いの場合も対策は不要です。

金魚が黒くなったからといって、必ずしも病気というわけではありませんが、中には病気や体調不良が原因で黒くなる場合もあるため、注意深く観察することが大切です。

金魚の稚魚が黒くなる原因とは?

金魚の稚魚が黒くなる原因は、いくつか考えられますが、まずは体色の変化が挙げられます。

金魚の中には、稚魚期は黒色をしているものの、成長に伴い赤色や白色に変化する品種が多くあります。

琉金やオランダ獅子頭などがその例で、このような稚魚の体色変化は、正常な成長過程の一部です。

親魚同様にストレスが原因で黒くなる場合もあります。

水温の変化や水質の悪化、混泳によるストレスなどが、稚魚に負担をかけ、体色が濃くなることがあります。

金魚は環境の変化に敏感な魚類ですので、生育環境を安定させることが大切です。

また、白雲病や松かさ病などの病気に感染すると、稚魚の体色が黒くなる可能性もあります。

さらに栄養不足も稚魚を黒くさせる要因の一つですので、適切な餌を十分に与えることで、栄養バランスを保つ必要があります。

金魚の稚魚が黒くなる原因は、品種による体色変化、ストレス、病気、栄養不足、遺伝、光環境、水温など、様々な要因が複合的に関係しています。

稚魚が黒くなった場合は、これらの原因を探り、適切な対策を講じることが大切です。

黒くなった金魚をもとに戻す方法とは?

黒くなった金魚を元に戻すには、まず原因を特定することが重要で、原因により、対応策は異なります。

白雲病が悪化していれば、薬浴などの治療を行う必要があるかもしれません。

しかし、基本的には時間の経過とともに、黒い斑点は自然に消えていくはずです。

次に、水温低下によるストレスが原因で黒くなった場合は、水温を25~28℃程度に調整することが対策となります。

一方で黒色素胞の増殖が原因で黒くなった場合は、ストレスを軽減することが重要です。

水質の悪化や混泳によるストレスは、黒色素胞の増殖を促進します。

そのため、水質を改善したり、混泳相手を見直したりすることで、ストレスを軽減し、黒色素胞の増殖を抑えることができます。

老化による場合は、残念ながら体色を元に戻すことはできません。

また、品種による体色変化も、もとに戻すことは出来ません。

その他にも、餌や水質にも注意が必要です。栄養バランスが偏った餌を与えたり、水質が悪化したりすると、金魚が体調を崩して黒くなる可能性があります。

この場合には、黒くなるというよりも色合いが悪くなるとも言えます。

薬浴を行う場合も、金魚の種類や状態に合わせて適切な薬を使用する必要があります。

金魚が黒くなって死んだ理由は?

金魚が徐々に黒くなり、やがて衰弱して死んでしまうケースは、飼育環境の悪化が主な原因となっていることがほとんどです。

飼育水にアンモニアや亜硝酸塩、硝酸塩などの有害な物質が蓄積されることで、金魚の体調が徐々に悪化し、皮膚が黒ずんだり、内臓にダメージを受けたりするのです。

この水質の悪化は、金魚の排泄物や餌の食べ残しが原因で起こります。

適切な濾過設備がなかったり、水換えが十分に行われていないと、これらの排せつ物から生成されるアンモニアが次第に蓄積されていきます。

さらに、アンモニアは濾過バクテリアの働きによって亜硝酸塩、硝酸塩へと変化していきます。

また、このような水質の悪化は、悪いバクテリアや真菌の繁殖を助長し、金魚がこれらの病原体に感染すると皮膚や鰭に黒い斑点や潰瘍ができる可能性があります。

感染が進行すれば、金魚は衰弱して命に関わる事態になりかねません。

さらに、過密飼育や水温の乱れ、急激な環境変化など、ストレス要因があると、金魚の免疫力が低下し、病気にかかりやすくなります。

ストレスを受けた金魚は、色あせや黒ずみを起こすこともあります。

遺伝的要因で色が変化する品種もありますが、徐々に黒ずんで死に至るケースでは、上記の環境や健康上の問題がほとんどの原因と考えられています。

早期に適切な対処を行わないと、金魚は衰弱し、最悪の場合は命を落としてしまう可能性があるのです。

金魚が黒くなるまとめ

  • 白雲病が治癒する過程で、色素を生成する細胞の一つであるメラノサイトがメラニンを生成するため、かさぶたが黒い斑点のように現れることがある。
  • 金魚が老化すると、体内の細胞機能が低下し、メラニン色素が過剰に生成されるため、体色が濃くなることがある。
  • 金魚には黒色素胞と呼ばれる細胞があり、品種によっては黒くなることがある。
  • 金魚の稚魚は小さいうちに黒い姿で大きくなるに連れて色変わりをすることが多い。
  • 真っ黒の場合には遺伝子などによる色の変化なので問題はないが、くすんだような色合いは金魚がストレスを感じていたり、体調を崩していることが多いので要注意。

今回は金魚が黒くなる原因と対処法についてご紹介しました。皆様の金魚飼育の参考にしていただけると幸いです。

-金魚の世話と水質維持