金魚の酸素不足はなぜ起きる?酸素不足の症状と対策

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金魚の酸素不足はなぜ起きる?酸素不足の症状と対策

金魚の酸素不足はなぜ起きる?

金魚の酸素不足の症状とは?

金魚の酸素不足はストローで対処できる?

金魚の酸素不足の応急処置や対策とは?

こんな金魚の酸素不足に関する疑問についてご紹介いたします。

金魚の酸素不足はなぜ起きる?

金魚は水中で生活するため、呼吸に必要な酸素を水中から取り入れる必要があります。

しかし、水中の溶存酸素量が低下すると金魚は酸素不足に陥ります。

酸素不足は水槽の大きさ(水量)や水温、水質、金魚の数など様々な要因によって引き起こされる可能性があります。

水槽の大きさ(水量)の影響で酸素不足が起こる

まず、水槽の大きさが金魚の酸素不足に影響を与えることがあります。

水槽が小さく、水量が少ない場合には金魚の数が多いと酸素が不足しやすくなります。

水の量が少なければ、それだけ水中に溶け込める酸素の量も少なくなりますので、酸素不足が起こりやすいのは当然のことです。

水温の上昇によって酸素不足が起こる

次に水温の上昇が酸素不足を引き起こす可能性もあります。

水温が高い場合、水中の酸素濃度が低下しやすくなります。

その理由として金魚などの生体の活性が高まるため、必要とする酸素の量が増えるのに対して水温が上がるにつれて水中に溶け込める溶存酸素量は低下していく傾向があります。

一方で水温が低い場合には金魚の代謝が低下し、酸素需要が減少するため、酸素不足のリスクが低下する傾向があります。

水質の悪化によって酸素不足が起こる

さらに、水質が金魚の酸素不足に大きな影響を与えることがあります。

水中に過剰な有機物や餌の残りカスが蓄積すると、これらの物質がバクテリアや細菌の働きによって腐敗し酸素を消費します。

そのため、水質の悪化が金魚の酸素不足を引き起こす可能性もあります。

以上のように、金魚の酸素不足は水槽の大きさや水温、水質、金魚の数など様々な要因によって引き起こされる可能性があります。

水槽を適切に管理し、水温や水質を定期的に確認して金魚が健康に生きられる環境を整えることが大切です。

金魚の酸素不足の症状とは?

金魚が酸素不足に陥ると様々な症状が現れます。

鰓の動きが速くなる

酸素不足の金魚は鰓を早く動かして酸素を多く摂取しようとします。

そのため、通常よりも鰓の動きが速くなることがあります。

口を開けたままにする

酸素不足の金魚は口を大きく開けたままにして口から水を吸い込みます。

この行動は酸素不足を解消するために水中に含まれる酸素を直接口から摂取しようとする反応です。

また水面近くで口をパクパクして酸素を取り込む仕草を見せるようになります。

このような行動を金魚の鼻上げと呼び、酸素不足の代表的な症状とされています。

金魚の鼻上げが見られる状態を放置してしまうと酸素不足はさらに悪化して金魚に異常が現れるようになります。

金魚の体表の異常

酸素不足が悪化した金魚は体表に異常が現れることがあります。

例えば、体表の光沢を失ったり、色が薄くなったり、黒ずんだりすることがあります。

不規則な泳ぎ方になる

酸素不足によって金魚に異常が現れると泳ぎ方がおかしくなります。

フラフラしたり、水面近くに浮いていたりといつもとは違った状態になります。

無反応・無気力状態になる

酸素不足が長時間続くと金魚は無気力状態に陥ります。

この状態では、金魚はほとんど動かなくなり、水中での生存が危険になることがあります。

餌を与えても全く反応しなかたり、水中で傾いていたりする場合にはかなりまずい状態と言えます。

以上が金魚の酸素不足の代表的な症状です。

これらの症状が現れた場合には、すみやかに水槽の環境を整え、酸素不足を解消することが必要です。

金魚の酸素不足はストローで対処できる?

金魚の酸素不足には酸素を補給するためにエアーポンプなどの酸素供給装置を使用する方法が一般的です。

しかし、そのような設備がない時には応急処置としてストローなどで酸素を送り込む方法ができるのか?

結論から申しますとストローでの酸素供給はおすすめできません。

その理由として、ストローで酸素を送り込む方法では酸素の泡が大き過ぎて、ほとんど水中に溶け込むことができません。

また、酸素の供給は安定して長時間行う事が必要となってきます。

しかしストローで酸素を長時間送り込むことは現実的に無理は話です。

よってストローで酸素を送り込む方法は得策とは言えません。

それでは金魚が酸素不足に陥ってしまっている時には、どのような応急処置がおすすめなのでしょうか?

金魚の酸素不足の応急処置や対策とは?

金魚の酸素不足は、正しい水槽管理を行うことで予防することが最も重要です。

しかし、急に酸素不足が発生した場合には、すぐに応急処置を行う必要があります。

金魚の酸素不足の応急処置としては

  • 水換えを行う
  • 水温を下げる
  • 大きな容器に移し替える

などが挙げられます。

水換えを行う

水槽の水を一部交換することで水質を改善し、新しい酸素を水中に取り込み酸素不足を解消することができます。

ただ、慌てて一度に多くの水を交換すると急激な水温変化が起こり、金魚にストレスを与えることがあるため、少量ずつ交換するようにしましょう。

水温を下げる

水温を下げる対策は夏の高温時に行う対策です。

水温が高い状態は水中に溶け込める酸素の量が少なくなってしまいますので、水温を下げることで酸素の量を増やす事ができます。

ただ、水温に対しても急に下げると金魚のストレスとなってしまいますので、金魚鉢を日陰に移動する、扇風機の風を当てるなど徐々に水温が下がる工夫が必要となってきます。

大きな容器に移し替える

小さな金魚鉢などを使用している場合には一時的でも大きな容器に移し替えることで、水量を増やす事ができるため酸素の量も増やす事がでいます。

応急処置を施したら根本的な対策も行うようにしましょう。

根本的な対策としてはやはりエアーポンプの設置が効果的です。

エアーポンプやエアストーンを使用して水中に酸素を供給します。

これらの装置は水中に小さな気泡を発生させることで水中に酸素を溶解させます。

エアーポンプは継続して酸素を供給できるため酸素不足対策には絶大な効果があります。

水温の調整を行うことも効果的です。

水温が高い場合には水面に冷却ファンを設置するなどして水温を下げることができます。

金魚を別の水槽に移す

金魚の数が多い時などは別の水槽を用意して過密飼育を避けるようにしましょう。

過密飼育を避ける事で酸素不足解消だけではなく、水質の悪化などの改善もできるようになります。

以上が金魚の酸素不足の応急処置や対策です。

金魚の酸素不足まとめ

  • 金魚の酸素不足は水槽の大きさや水温、水質、金魚の数など様々な要因によって引き起こされる可能性がある。
  • 酸素不足の金魚は、鰓を早く動かす、口を開けたままにする、体表に異常が現れる、不規則な泳ぎ方をする、行動の変化が現れる、無気力状態に陥るなどの症状が現れる。
  • 酸素不足を防ぐためには水槽の適切な管理が重要で、水槽の大きさを適切にし、水温や水質を定期的に確認して金魚が健康に生きられる環境を整えることが必要。
  • 酸素不足が発生した場合には、すみやかに環境を整え、酸素不足を解消することが必要。
  • 水の換水を行い、エアーポンプなどの酸素供給装置を使用することが有効である。
  • ストローでの酸素供給は非効率なうえ、効果もあまり期待できないのでおすすめできない。
  • 水槽の適切な管理を行うことで金魚の酸素不足を予防することが最も重要である。

今回は金魚の酸素不足に関する疑問についてご紹介しました。皆様の金魚飼育の参考にしていただけると幸いです。

-金魚の世話と水質維持