金魚の水草が枯れるのはなぜ?
金魚の水草が腐る原因は?復活する?
金魚の水草の交換時期の見極めは?
金魚の水草の簡単な育て方は?
こんな金魚の水草が枯れる原因や育て方についてご紹介いたします。
金魚の水草が枯れるのはなぜ?
金魚鉢や金魚水槽に水草をレイアウトしても数週間から数ヶ月もすると水草が枯れてしまう事があります。
投入当初は色鮮やかで綺麗だった水草が枯れてしまうのはなぜなのか?
金魚の水草が枯れてしまう原因はいくつかあります。
- 水温が水草に適していない。
- 光が足りていない。
- 金魚に突かれてしまっている。
- コケまみれになってしまっている。
- 根が成長していない。
などが挙げられます。
水温が水草に適していない
金魚と相性の良い水草の多くはかなりの低水温まで耐える事が出来ますが、あまり水温が低過ぎると枯れてしまう事もあります。
水草が活発に光合成を行える水温は20℃以上ですので、冬の屋外などでは水草が枯れやすい環境と言えます。
また、室内水槽であっても水槽用ヒーターを使用した方が水草も元気に育ちやすくなります。
光が足りていない
水草は葉に光を受ける事で光合成を行い成長します。
よって光が足りていないと成長する事が出来ません。
金魚の屋外飼育で日光の当たる場所であれば、光不足の心配はありません。
しかし、室内の水槽飼育などでは光不足が起こりやすくなります。
水草は部屋の照明程度の明るさでは、なかなか成長する事が出来ません。
よって水草をしっかり育てるためには水槽用照明が必要になります。
欲を言えば水草育成用の照明があれば安心です。
金魚に突かれてしまっている
金魚の種類や水草の種類によっては水草が金魚に食べられたり、突かれたりしてしまう事があります。
そうなると水草がボロボロになってしまい枯れてしまいます。
もし、金魚が水草を食べていたり、水草が日に日にボロボロになってしまうようなら、水草の種類の見直しなどが必要になってきます。
コケまみれになってしまっている
水槽の環境が悪化すると水槽内にコケが蔓延してしまう事があります。
そのような場合には、当然水草にもコケが付着します。
水草にコケが付着することによってすぐに水草が枯れてしまうような事はありませんが、茶ゴケなどが葉に密集してしまうと水草が光合成を行えずに枯れてしまう事があります。
もし、水槽内に茶色いコケが蔓延しているようでしたら、水換えを行い、水質の改善をしましょう。
根が成長していない
水草の中には浮遊して成長出来る水草もあれば、底床にしっかり根を張らないと成長できない水草もあります。
金魚藻の中でもマツモは浮遊性ですので、浮かせておくだけでも大丈夫です。
カボンバはしっかりと根が張らないとなかなか成長してくれません。
このように水草の種類ごとに特徴が違いますので、どのような水草を育てるのかを購入前に検討することをお勧めします。
金魚の水草が腐る原因は?復活する?
水槽内では水草が腐敗して腐る事があります。
また、水草が枯れる場合と腐る場合では原因が違う事もあります。
枯れてしまった水草をそのまま放置すれば徐々に腐敗して腐ってしまいますが、枯れていない水草が部分的に腐る事もあります。
水草が部分的に腐る理由の多くは外部からの圧迫による潰れなどが挙げられます。
水草の輸送時などに葉や茎に圧力がかかり細胞が潰れてしまうとその部分が腐ってしまう事があります。
また、通水性の悪い底床に埋めてしまうと埋めた部分が酸欠になり、腐ってしまう事もあります。
そのような場合には腐った場所は復活しないため早めにカットしてしまいましょう。
そのまま残しておくと腐敗が進行して元気な部分まで腐ってしまうこともあります。
金魚の水草の交換時期の見極めは?
金魚の水草の交換時期というものは明確にはありません。
水草の状態を確認しながら飼育者が判断するしかありません。
交換の見極め目安としては
- コケだらけになってしまった。
- 葉が落ちてほとんど茎だけになってしまった。
- 下の方から茶色く変色し、徐々に腐ってきている。
水草がこのような状態になってきたら交換時期とも言えます。
新しい水草を購入して交換してあげましょう。
また、取り出した水草はゴミ箱に捨ててしまわずに屋外で育てると良いでしょう。
水槽内では上手く育たなかった水草でも、暖かい季節であれば屋外で新しい芽を出す事もあります。
赤玉土などに浅く植え込み、水草全体が軽く水に浸かっているくらいの環境で育ててあげると良いでしょう。
この時、出来るだけ浅くしておく事が大切です。
水草の種類によっては、水上葉と言って水中とは違った葉を出すものもあります。
水上葉がある程度育ったら、また水中に植え込んであげる事で、新しい水中葉を展開させる事も出来ます。
金魚の水草の簡単な育て方は?
金魚の水草の簡単な育て方は、水草が育ちやすい環境を維持してあげる事と丈夫な水草を選ぶ事です。
水草の育ちやすい環境とは
水温が20℃以上で太陽の光が当たる環境、水草の根が張りやすい底床を揃える事です。
屋外飼育ではまさにビオトープが、このような環境になります。
室内で水草を上手く育てるには室内にもビオトープのような環境を再現してあげましょう。
水草育成用照明を設置し、プログラムタイマーで点灯時間の管理を行います。
底床には水草が育ちやすいソイルがお勧めです。
ソイルは濾過バクテリアが住みつきやすいため、水質も安定しやすくなるメリットがあります。
さむい時期には水温を安定させるヒーターを使用しましょう。
金魚の水草が枯れるまとめ
- 金魚の水草が枯れる原因の多くは水中環境が水草に適していない事が挙げられる。
- 水温や光量を安定させることで水草が育ちやすい環境を維持する事が大切。
- 枯れたり、腐ってしまった水草を復活させることはできないので早めに水槽から取り出すようにする。
- 金魚の水草の交換時期というものは明確にはないが、枯れてしまうと水質の悪化につながるので交換が必要。