グリーンウォーターの水換えは必要?足し水で大丈夫?
金魚のグリーンウォーターの水換えはどうする?
金魚のグリーンウォーターの水換え方法は?
金魚の針子や稚魚のグリーンウォーターの水換えは?
こんな金魚のグリーンウォーターの水換えに関する疑問についてご紹介いたします。
目次
グリーンウォーターの水換えは必要?足し水で大丈夫?
グリーンウォーターの水換えは必要か?足し水だけでも大丈夫か?
グリーンウォーターの水換えをしてしまうと折角のグリーンウォーターが透明になってしまうのでは?
こんな疑問や不安からグリーンウォーターの水換えを躊躇してしまっている人もいるかもしれません。
しかし、グリーンウォーターの水換えは金魚の屋外飼育において必須とも言えます。
まず初めに「グリーンウォーター=金魚にとって良い水」ではないことを理解しておきましょう。
グリーンウォーターにも良い状態のグリーンウォーターと悪い状態のグリーンウォーターがありますので注意しなければなりません。
またグリーンウォーターであっても水質は悪化するということを理解しておくことも大切です。
そもそもグリーンウォーターとは植物プランクトンが異常繁殖した状態の水ですので、金魚の餌としては重宝します。
しかし植物プランクトンと水を綺麗にする濾過バクテリアとは違う生物ですので、グリーンウォーターが濃いほど水が綺麗になるわけではありません。
よってグリーンウォーターであっても水換えを行わなければならないのです。
そんなグリーンウォーターの水換えはどのように行えば良いのか?
どのくらいの頻度で行えば良いのか?
順を追って考えていきましょう。
金魚のグリーンウォーターの水換え頻度
金魚のグリーンウォーターの水換え頻度は様々な要因で変化します。
金魚の飼育数、餌の量、飼育容器の大きさ、天候や気温、季節要因など数え上げたらきりがありません。
それぞれの飼育環境によってグリーンウォーターの水換え頻度は変わってしまうのです。
そんな中、金魚飼育初心者の人がグリーンウォーターの最適な水換え頻度を決めるにはどうすれば良いのでしょう。
その判断基準はグリーンウォーターが悪い状態になる前に水換えを行うことです。
悪い状態のグリーンウォーターとは
- 底が見えないくらいグリーンウォーターが濃くなってしまっている
- グリーンウォーターから異臭がする
- グリーンウォーターの底に金魚のフンや餌の食べ残しがたくさん溜まっている
- グリーンというよりも若干茶色みを帯びた水の色になっている
- 金魚の餌食いが悪くなったように感じる
などが挙げられます。
金魚飼育におけるグリーンウォーターの濃さは水の底までしっかり見えるくらいの濃さが理想です。
濃すぎるグリーンウォーターは金魚飼育において百害あって一利なしといえるほどのものなのです。
グリーンウォーターが濃すぎると金魚の健康状態や異変に気が付きにくくなります。
また濃すぎるグリーンウォーターは植物プランクトンの数が多すぎるため夜間に酸欠を起こすこともあります。
よってグリーンウォーターが濃くなりすぎる前に水換えにて濃度調整を行うようにしましょう。
グリーンウォーターから異臭がするのも問題です。
グリーンウォーターから異臭がする場合はグリーンウォーターを形成しているプランクトンの種類に問題があることが多いものです。
そのような時には一度リセットしてから新たにグリーンウォーターを作るようにしましょう。
その際に市販のグリーンウォーターの素を使うことで良質な植物プランクトンを増やしやすくなります。
飼育水の底に金魚のフンや餌の食べ残しが溜まってきたら水換えの合図とも言えます。
このような有機物をどれだけこまめに掃除できるかでグリーンウォーターの水質を良好に保つことができます。
逆にそのような有機物を長期間放置してしまうとバクテリアの分解により窒素やリンが過剰に溜まってしまいます。
その養分を餌に茶色いコケが繁殖を始めてしまいますので水の色は徐々に茶色くなってしまいます。
有害物質の分解がスムーズに進めばいいのですが、濾過バクテリア不足により分解が滞ってしまうと金魚にとって有害な物質が蓄積してしまいます。
アンモニアや亜硝酸、硝酸塩などの物質濃度が高くなると金魚は体調を崩し、餌をあまり食べなくなってしまいます。
そのような状態になる前に定期的に水換えを行うようにしましょう。
金魚のグリーンウォーターの水換え方法
金魚のグリーンウォーターの水換え方法には大きくわけて2つの方法があります。
- 金魚を一時避難させて水換えを行う方法
- ゴミを吸い出し、足し水で水換えを行う方法
どちらの水換え方法で水換えを行うかは飼育環境や飼育者の作業時間などから選ぶと良いでしょう。
金魚を避難させて水換えを行う方法
金魚を避難させて水換えを行う方法は底床を敷いていないベアタンク方式の飼育方法に最適な水換え方法です。
底に溜まった汚れを洗い出せるため飼育環境を非常に綺麗に保つことができます。
その反面、生物濾過はほとんど機能しないため、定期的な水換えによって水質を維持する必要があります。
まずはグリーンウォーターの上水を半分くらい静かに掬い出し汲み置きをしておきます。
この時、できるだけ上水を静かに掬い出すのがコツです。
飼育水の中では餌の食べ残しや金魚のフンなどの有機物は底に沈殿しています。
よってグリーンウォーターの中でも底に行くほど水質は悪化していると言えます。
そのため水面近くの比較的水質が安定している水を水換え用の水として取っておくことで良質なグリーンウォーターを残すことができます。
水換え用のグリーンウォーターが確保できたら金魚などの生体を網で掬い出し、容器を綺麗に洗います。
その後、水換え用に用意しておいた水道水とさきほど汲み置きをしておいたグリーンウォーターを容器に戻し、金魚を戻せば水換え完了です。
水換え用の水は水道水を事前に汲み置きをし、カルキ抜きをしておきましょう。
水温が大きく違う時は1日前に汲み置きをし、水温を合わせておくことも大切です。
ゴミを吸い出し、足し水で水換えを行う方法
ゴミを吸い出し、足し水で水換えを行う方法はビオトープなどのように底床があり、植物が植えられているような飼育環境の水換えに最適な方法です。
底床を敷き、植物が植えてある環境では生物濾過が機能しやすいためグリーンウォーターにはなり難い傾向にありますが、それでも環境によってはグリーンウォーターになってしまうこともあります。
太陽の光が強い時期や水中が富栄養化している時などにはグリーンウォーターになることがあります。
このような環境での水換えは底の方の汚れや有害物質を静かに吸い出すように掃除します。
汚れを吸い出す方法としてはホースを使ったやり方もありますが、プロホースなどを使うと初心者の人でも簡単に排水を行うことができます。
半分くらい排水したら水換え用の水を足して水換え完了です。
この時の水もしっかりカルキ抜きを行い、水温を合わせておくことが前提となります。
針子や稚魚のグリーンウォーターの水換え
金魚の針子や稚魚の水換えは親の金魚と同じように行ってはいけません。
特に針子の時期は水質の変化に敏感ですので、水換えを行ったことにより針子が落ちてしまうこともあります。
ただ、水換えを行わなければ水質は悪化の一途を辿ってしまうため、それもまた問題となります。
針子や稚魚の水換えはまず水槽用スポイトなどで底に溜まったフンや餌の食べ残しを静かに吸い出します。
その後、静かに足し水を行うことで減った水量を補うようにしましょう。
足し水も親の金魚の飼育水の上水を入れてあげることで水質の急変を抑えられるうえ、新たに稚魚の餌を補充することもできます。
それでもあまり大量の水換えをおこなってしまうと稚魚にストレスを与えてしまいますので、3分の一以下ずつ行うと良いでしょう。
金魚のグリーンウォーターの水換えまとめ
- 金魚のグリーンウォーターは足し水だけでは水質を維持しにくいので水換えが必要
- グリーンウォーターの水換え頻度は飼育環境や飼育方法、季節要因など様々なことで変化する
- グリーンウォーターの水換え頻度を決める方法の一つとしてグリーンウォーターが悪化する前に行う方法がある
- 底が見えないほどの濃いグリーンウォーターは金魚飼育ではお勧めできない
- グリーンウォーターの水換え方法にはグリーンウォーターの上水を汲み置きして換水する方法とゴミを吸い出して足し水する方法がある
- 稚魚や針子の水換えは親金魚と同じように行なってはいけない
今回は金魚のグリーンウォーターの水換えに関する疑問についてご紹介しました。皆様の金魚飼育の参考にしていただけると幸いです。