金魚の冬眠準備はいつ頃からはじめるのか?
金魚の冬眠にはなぜグリーンウォーターが必要なのか?
金魚の冬眠とグリーンウォーター作りの関係についてご紹介いたします。
金魚の冬眠準備は何をしたら良いのか?このような疑問にちょくちょく登場するキーワードが「グリーンウォーター作り」です。
金魚の冬眠準備=グリーンウォーター作り(青水)はなぜ?
なぜ金魚の冬眠にグリーンウォーターが必要なのか。
それは冬季の金魚の活性とグリーンの特徴に理由があります。
金魚は水温が15℃以下になる頃から徐々にエサを食べる量が減ってきます。
さらに水温が下がると活動そのものが鈍り、徐々に冬眠状態へと移行していきます。
金魚の活動が鈍ると、動きや泳ぎ方だけでは無く、エサを消化する内蔵の働きも当然同じように低下していきます。
金魚は変温動物ですので、水温の変化に合わせて消化能力も変化してしまうのです。
水温の下がる夕方や夜にエサを与えると消化不良を起こしやすいのもこのためです。
よって一日中水温の低い冬場などにエサをあまり食べなくなるのは当然のことと理解できるはずです。
しかし、暖かい春が来るまで仮死状態のようになっているわけでないので一切何も口にせずにいられるわけでもありません。
そのような時にすぐに食べられて、消化の良い植物プランクトンは金魚の越冬に最適な餌となるのです。
実際にグリーンウォーターで越冬させた金魚と透明な水で越冬させた金魚ではその成長具合や生存率にも大きな差が出てくるものです。
このような理由からも金魚の冬眠にはグリーンウォーターは欠かせないものとなっていることがご理解頂けると思います。
さて、そんな大切なグリーンウォーター作りはいつ頃から始めるのがいいのか?
グリーンウォーターを準備するタイミングについても触れていきましょう。
冬眠準備はいつ頃から始めるべきか
金魚の冬眠に備えたグリーンウォーター作りは地域にもよりますが、初秋(8月21日~9月11日)から遅くても秋雨(9月12日~10月9日)までには終わらせておきたいものです。
本格的な秋を迎え、晩秋になると最低気温が20℃を下回るためグリーンウォーターの素となる植物プランクトンの活動も鈍くなり始め、しっかりとしたグリーンウォーターができるまでに時間がかかってしまいます。
さらに天候不順などで太陽の光がうまく利用できない日が続いたりすると冬眠までに間に合わなくなってしまう可能性さえあります。
そのようなことにならないようにグリーンウォーター作りは期間的に余裕を持って始めるようにしたいものです。
ただ、あまり早い時期(まだ、暑い時期)にグリーンウォーターを完成させてしまうと冬を迎えるまでに適切な管理を行って維持する必要が出てきます。
冬になり、水温が下がると植物プランクトンの活動も鈍くなるので一気に増えるようなことはほとんどなくなります。
そのためグリーンウォーターの濃度も一定に保ちやすくなりますが、水温が高く、太陽の光が強い時期にはどんどん増えてしまい高濃度のグリーンウォーターとなりがちですので注意が必要です。
目安として容器の中を泳いでいる金魚が全く見えないようなら水換えなどで薄めていきましょう。
もうすでに気温が下がり冬間近
この記事を読まれている時点でもうすでに冬間近で気温も低く、グリーンウォーター作りに間に合いそうにないと感じた時には無理に屋外越冬をさせない方法もあります。
グリーンウォーターがなければ絶対に越冬できないわけではありませんが、環境によっては屋外越冬によるリスクも考えられます。
金魚の屋外越冬に対するリスクは関連記事をご覧ください。
そのようなときには玄関などの室内に移動して冬越しをさせる方法や室内でヒーターを設置した水槽飼育に切り替えるなどの方法を検討してみましょう。