金魚が動かない!?冬の金魚飼育 冬眠と水温の関係

2019年10月22日

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冬眠前で動きが鈍い金魚

冬に向け日に日に寒さを増していく季節。

つい最近まで元気に泳いでいた金魚が急に動かなくなった。

なんだか動きが鈍い。もしかしたら病気?そんなときには水温を確認してみましょう。

もしかしたら水温の低下により金魚の活動が鈍っているのかもしれません。

金魚が動かない

金魚は我々人間とは違い変温動物です。

よって水温が低下すると活動が鈍り、動かなくなることもあります。

水温が15℃を下回った辺りから活動が鈍り、水温が10℃以下になると動かなくなることが増えてきます。

ただ、急に動かなくなるわけではなく、冬に向けて気温が低下していく中、徐々に餌を食べる量が減り、じっとしている時間が増えるのです。

それでも暖かい日などがあれば活発に動く日もあり、また夜になるとじっとするようになります。

季節が進み、さらに水温が下がると冬眠状態に入るので餌やりは控え、そっとしておいてあげましょう。

金魚飼育 冬の飼い方

金魚飼育では夏には高水温対策が必要ですが、冬にはヒーターの使用、不使用でそれぞれに飼育方法は異なってきます。

ヒーターを使用して水温管理を行なっている水槽であれば、特に気にかける必要はありませんが、ヒーター不使用で外気温の影響を受ける水槽では季節ごとに管理方法を変えなければなりません。

季節や気温を気にせず一年を通して同じような飼育方法ですと金魚を病気にさせてしまう可能性さえありますので季節ごとに気をつけなければいけない点をしっかり抑えておきましょう。

水温が下がる冬はとにかくそっとしておいてあげることです。

餌を食べる量が減るということは当然排泄物も少なくなりますし、夏場と違いバクテリアや微生物の活動も鈍くなりますので飼育水の汚れるスピードは遅くなります。

よって頻繁な水換えも必要ありません。

過剰な水換えは水質の急変や水温の急変を起こし、金魚の体調不良の原因を作ってしまうこともありますので注意しましょう。

冬は冬眠それともヒーター保温

金魚は熱帯魚などと違い、日本の四季に順応できる生き物ですので、冬の低水温でも問題なく飼育することは可能です。

池や睡蓮鉢の表面に氷が張るような季節でも水中は思ったよりも暖かいもので、金魚はより暖かい底の方で春をじっと待っているのです。

この話は屋外の池などで言えることですが、もし冬場の金魚飼育において室内飼育やヒーターを使用した保温飼育が選択肢としてあるのなら、どちらがいいのでしょう?

自然に任せて過酷な環境で育てるのがいいのか、ヒーターを使用した保温飼育がいいのか?それぞれの特徴を考えてみましょう。

屋外飼育で一冬越した金魚は体重を10%〜15%落とすとさえ言われるほど屋外で寒さを耐え凌ぐことは大変なことです。

そのため飼育する側としては金魚の冬越しのためにしっかりとした準備をしてあげる必要があります。

夏から秋にかけて栄養価の高い餌をたくさん与え、冬を越すための体力をつけさせたり、冬場の金魚の餌となる植物プランクトンを事前に増やしておくグリーンウォーター作りなどが挙げられます。

しっかりとした管理を怠ると体力不足で冬を越せない金魚も出てきてしまうこともあるのです。

このように金魚の冬眠にはリスクもありますが、冬を越し、春を迎えた金魚は季節を感じ取り産卵行動へと移ります。

金魚の繁殖を考えるのでしたら、四季を感じさせる冬眠も必要な要素となるでしょう。

逆にヒーターなどで保温された水槽で飼育している金魚では、常に一定の水温のため季節の変化を感じ取ることが出来ず、産卵しないことも多々あります。

ただ、水温を金魚の好む温度に保つことは金魚そのものを長生きさせることに繋がるのです。

実際に水質や飼育密度など水温以外の要素は最適な環境という設定にすると室内飼育の金魚のほうが長生きしやすいというデータもあります。

自然の事ですので絶対ということはありませんが、やはり冬眠は金魚にとって大変なイベントなのでしょう。

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