金魚の元気がない?底にいるのはなぜ?
金魚の元気がない時に塩を入れていい?
金魚の元気がない時の対処法は?元気にする方法は?
こんな金魚の元気がない状態に対する原因と対処法についてご紹介いたします。
金魚の元気がない?底にいるのはなぜ?
金魚の元気がないのはなぜ?原因は?
- 以前は元気に泳いでいた金魚の元気がない。
- なんだか水面近くでフラフラしている。
- 水の底にいてじっとしている。
- 餌を与えても食べない。
こんな金魚の姿を見てしまうと誰しも心配になるものです。
なぜ金魚の元気がなくなってしまったのか?
金魚の元気がなくなってしまう原因として考えられるものには
- 水温の低下による活動量の低下
- 水質の悪化による病気の蔓延
- 過密飼育や高水温による酸欠
- 水合わせ不足による水温ショックやphショック
以上のような原因が考えられます。
水温の低下による活動量の低下が原因で元気がない
金魚は周辺の温度に影響を受ける変温動物です。
よって秋から春先にかけての気温が低い時期には金魚の体温も下がってしまい、活動量が鈍くなります。
そのような時の金魚を見ると元気がないように見えてしまうものです。
ただ、水温低下によって動きが鈍くなっている状態は「金魚の異常」ではありませんので安心してください。
気温があがり、水温も合わせて上がってくると自然と金魚の活動量は増してきます。
水質の悪化による病気の蔓延が原因で元気がない
金魚が1匹だけ餌を食べない。1匹だけ底のほうに沈んで動かない。などの場合には病気の可能性があります。
金魚の病気は全ての金魚に同じような症状が出るわけではなく、1匹ずつ順番に様子がおかしくなることが多いものです。
よって全ての金魚が元気に泳いでいれば安心ですが、その中で1匹、もしくは数匹だけ元気がないような状態が見られたら病気を疑ってみましょう。
金魚が病気になる大半の原因は水質の悪化と言われています。
餌の与えすぎで餌が水中で腐敗していないか?水換えを怠り、底のほうに金魚の糞がたくさん溜まっていないかなどを再確認してみましょう。
過密飼育や高水温による酸欠で元気がない
過密飼育や高水温による酸素の不足も金魚の元気がなくなってしまう原因の一つです。
水中の酸素量が不足すれば、金魚は活発に活動することができなくなります。
そのような時には、まず動きが鈍くなり、さらに状況が悪化するとフラフラ泳ぐようになります。
最悪の場合にはひっくり返ってしまったり、水面に浮いてしまうこともあります。
水中の酸素不足は全ての金魚に同じように起こるため、水温が高い季節にこのような症状が見られたらまずは水温を再確認しましょう。
水合わせ不足による水温ショックやphショックで元気がない
水合わせ不足による水温ショックやphショックも金魚の元気がなくなる原因です。
特に春先など朝晩の冷え込みが残る季節の水換えなどにも注意が必要です。
水温ショックなどによって金魚の元気がなくなってしまった場合には対処方法がありません。
よって金魚の生命力を信じるしかありません。
そのような状況にならないように水換え時の水合わせや新規導入時の水合わせはしっかり行いましょう。
金魚が元気かどうか確認する方法
金魚の動きがなんだか鈍い?ちょっと様子がおかしい?
そんな時には金魚が元気かどうか確認したくなるものです。
金魚が元気な状態とはどのような状態なのか?
- 水槽やビオトープなどで元気に泳ぎまわっている。
- 一箇所にとどまっていてもヒレを頻繁に動かしている。
- 近づくと寄ってくる。もしくは物陰に隠れる。
- 餌を与えるとすぐに反応して食べる。
- 他の金魚と群れを成している。
このような状態が多くみられるほど金魚が元気な証拠です。
ただ、金魚の性格や環境によっては全ての条件を満たさないこともあります。
例を挙げると水温が低い時には餌への反応が鈍くなるため、餌を与えても食べないことがあります。
しかしだからといって体調不良のわけではありません。
他の要因を満たしていれば金魚は元気ですので安心してください。
逆に金魚の元気がなく、様子がおかしい時には俊敏さが無くなり、物陰に隠れるなどの危険察知能力すら低下してしまいます。
金魚の元気がない時に塩を入れていい?
金魚の元気がない時に塩をいれれば元気になるのか?
確かに金魚の体調不良時や病気の初期などに行う塩浴というものがありますので、金魚の飼育環境に塩を入れることは悪いことではありません。
しかし、金魚の元気がない原因がなにかによって塩浴の効果も変わってきます。
よって金魚の元気がない=塩を入れるではなく、塩浴の必要性を確認してから行いたいものです。
それではどうすれば金魚を元気な状態にすることができるのか?
その問題に対して考えてみましょう。
金魚の元気がない時の対処法は?元気にする方法は?
金魚の元気がないからといってすぐに餌を与えてしまうのは間違いです。
「ご飯を食べれば元気になる」みたいなイメージがなぜだか広まっていますが、元気のない金魚は餌を食べられません。
金魚の元気がない時の対処法は元気がなくなってしまった原因によって変わってきます。
水温の低下によって元気がない場合には暖かくなるまでそっとしておいてあげましょう。
暖かい水温の方がいいからとお湯を入れたりして急激に水温を変化させるような行為はタブーです。
水温が低い時には金魚の抵抗力も低下しているため、急激な水温変化によって病気を発症してしまうこともあります。
水質の悪化による病気の蔓延の場合には、まず病気の金魚だけ隔離して治療を行います。
また、環境が悪化しているのであれば水換えを行い、日々の世話の方法を見直すことが必要となってきます。
過密飼育気味であれば新しい容器を用意して金魚を分けて飼育するなどの処置を行いましょう。
このように金魚の元気がない状態から急激に元気にさせる方法というものはありません。
常に金魚の様子を観察しながら、金魚にとって良い環境を維持していくことが大切になってきます。
問題を解決し、金魚の抵抗力を高めたい場合や金魚の体力維持に努めたい場合には塩浴を適用することにより効果が見込めます。
金魚の元気がないまとめ
- 金魚の元気がなくなる原因には、水温の低下、水質の悪化、過密飼育や高水温による酸欠、水合わせ不足による水温ショックやphショックなどがある。
- 金魚の元気がないからと言ってすぐに塩を使った塩浴をすればいいわけではなく、元気がなくなってしまった原因を探すことが大切。
- 水温の低下によって元気がない場合は異常ではないので、暖かくなるまでそっとしておいてあげると良い。
- 水質の悪化によって元気をなくしている可能性が考えられる時は水換えを行い、餌の量を控えめにすると良い。