金魚の便秘?フン詰まりの原因は?糞をしないのはなぜ?
金魚のフン詰まりは治療しないとマズイ?
金魚のフンを出させる方法とは?
こんな金魚のフン詰まりに関する疑問についてご紹介いたします。
金魚の便秘?フン詰まりの原因は?糞をしないのはなぜ?
金魚の便秘?
- 金魚のお腹がなんだか膨らんで見える。
- 金魚のフンがあまり見られなくなった。
- 金魚の食欲がだんだん落ちてきている。
こんな症状が金魚に見られるようになったら金魚が便秘を起こしている可能性があります。
金魚の便秘とは、その名の通り金魚のフンが出なくなってしまっている状態や出にくくなっている状態を指します。
よって上記の症状のどれか一つだけを見て便秘と決めつけてしまうのは早いかもしれません。
金魚のお腹が大きく膨らんでしまう症状には便秘以外にも考えられる問題があります。
また、金魚の食欲が落ちることも病気などが関係していることがあります。
もしそのような疑いがある時には下記記事も合わせてご覧ください。
便秘が疑われる場合には、なぜ金魚のフン詰まりが起きてしまうのか?
まずは原因から考えてみましょう。
金魚のフン詰まりの原因とは?
金魚がフン詰まりを起こしてしまい、フンをあまりしないようになってしまう原因には
- 餌の食べ過ぎ。
- 水温の低下。
- 水質の悪化。
- 消化不良。
などが主として挙げられます。
餌の食べ過ぎによるフン詰まり
餌をたくさん食べればたくさんのフンをするのでは?
と思われる方もいるかもしれませんが、実は餌の食べ過ぎで糞詰まりを起こすことはよくある話です。
その理由として金魚の消化器官には胃がないため食べたものを蓄えておくことができません。
よって常に消化器官を通過しながら消化をしているのですが、その消化機能が間に合わないほどの食べ物が入ってきてしまうと消化されないまま排出口へ向かってしまいます。
その結果、糞詰まりのような症状が起きてしまうのです。
金魚は人間のように自分の意思で食べる量をコントロールすることができません。
与えられた餌は食べられるだけ食べてしまいます。
その結果、消化が間に合わない問題が起こってしまうのです。
そのような問題が起こらないように金魚の餌の量をうまく調整してあげることが大切です。
水温の低下によるフン詰まり
金魚は周りの水温の変化によって体温も変化する変温動物です。
そのため水温が下がると体の代謝が低下し、消化器官の働きも鈍くなってしまいます。
そのような環境で餌をたくさん食べてしまうと便秘の原因となってしまいます。
特に気をつけたいのが春や秋など日中と夜間の気温差が激しい季節です。
日中は暖かいため餌をたくさん食べますが、夕方になって一気に気温が冷え込むと金魚の代謝が下がり餌の消化が間に合わなくなってお腹に溜まってしまうことがあります。
水質の悪化によるフン詰まり
水質の悪化も間接的に金魚のフン詰まりの原因となってしまいます。
水質が悪化すると金魚が調子を崩しやすくなり、消化機能も低下します。
また、水質が悪化している水槽などでは餌の食べ残しの沈殿なども多く見られることがあります。
そのような古い餌を金魚が食べることによって消化不良を起こしやすくなってしまいます。
消化不良によるフン詰まり
餌の食べ過ぎ、水温の低下、水質の悪化など全ての原因を総まとめした原因が金魚の消化不良です。
様々な要因で金魚が消化不良を起こし、糞詰まりや便秘を発症してしまいます。
古い餌や金魚の餌ではないものを与えたりしても消化不良を起こすことがありますので注意が必要です。
金魚のフン詰まりは治療しないとマズイ?
金魚が便秘を起こしてフン詰まりしている場合には放置してはいけません。
金魚の便秘をそのまま放置してしまうと最悪の場合には金魚が死んでしまうこともあります。
よって金魚のフン詰まりは治療や改善を行わなければなりません。
金魚のフン詰まりの治療や改善を行う理由としては
- お腹の中に長時間餌が残っていると腐敗が始まってしまう。
- 金魚がフンをしないと餌を食べられなくなり栄養が補えない。
- 飼育環境が変わらなければ同じ問題が繰り返されてしまう。
などが挙げられます。
お腹の中に長時間餌が残っていると腐敗が始まってしまう
金魚がフンを出す理由は、金魚にとって必要としないものだからです。
逆にその必要としないものをいつまでもお腹の中に溜め込んでいたら金魚にとっては害になってしまいます。
お腹の中の餌は時間の経過とともに腐敗が始まります。
その結果、ガスなども発生し、金魚のお腹がパンパンに膨らんでしまう問題が起こることもあります。
そのような問題が深刻化すると金魚はバランスを保てなくなり、ひっくり返ってしまうこともあります。
金魚がフンをしないと餌を食べられなくなり栄養が補えない
お腹の中に餌が残っていれば、当然次の餌を食べることはできません。
その結果、金魚が必要とする栄養をしっかり吸収できなくなります。
飼育環境が変わらなければ同じ問題が繰り返されてしまう
金魚のフン詰まりを放置しておいたら、いつの間にか治ってしまったなんてことがあるかもしれません。
しかし、そのような状況はまたいつ同じような問題が再発してもおかしくない環境です。
よって飼育環境を改善し、金魚にとって最適な環境を作ってあげることが大切です。
金魚のフンを出させる方法とは?便秘の治療方法
金魚の便秘はお腹を押すと治る?
金魚の便秘はお腹をマッサージするように押すと治るのか?
そんな疑問を持たれている方も多いかもしれませんが、金魚の便秘をマッサージで治療するのはあまりおすすめできません。
金魚の卵詰まりなどでは軽くマッサージをしてあげる事で排卵を促す方法がありますが、フン詰まりはまた別の問題です。
マッサージでの治療がおすすめできない理由としては
- 金魚の消化器官は卵巣よりも内部にあるため届きにくい。
- 強く推してフンを排出させると消化器官を傷つけてしまう可能性がある。
- 卵詰まりと違い常に餌は食べ続けるため根本的な問題の解決が必要。
このような理由から金魚の便秘では、お腹を押して治す方法はおすすめできません。
それではどのようにすれば金魚がフンを出してくれるのか?
金魚のフンを出させる方法についてご紹介いたします。
金魚のフンを出させる方法
金魚のフンを出させる方法とは、金魚の消化器官を活性化させて自然排出させる方法です。
金魚のフン詰まりの主な理由は消化機能の低下による消化不良や消化キャパオーバーによる問題ですので、そのような問題の原因を改善してあげることが必要となってきます。
まずは、餌の食べ過ぎ、水温の低下、水質の悪化などの見直しから始めます。
餌の食べ過ぎが懸念さえる場合には、餌の量や餌やりの頻度の見直しが必要です。
また、便秘が解消するまで少しの間、絶食期間を設けましょう。
金魚は数日から数週間くらいなら餌を食べないでも餓死してしまうようなことはありません。
よってまずは餌やりを断ち、お腹の中にある餌を消化させて消化器官を休ませることから始めます。
水温は25度前後を保てるようにしましょう。
春から秋にかけての季節でしたら、ヒーターを使用しなくても水温を保てるかもしれません。
しかし朝晩冷え込む時期を迎えたら、水槽用ヒーターを使用して水温を安定させてあげましょう。
もし冬にヒーターを使わず冬眠をさせるのであれば、餌やりは行わず餌を絶つようにしましょう。
また、水換え時の水温にも注意が必要です。
水槽の水温が25度くらいに保てていても、水換えの水が冷たすぎると金魚のストレスとなってしまいます。
水換えの水も水槽の水温に合わせてから入れるようにしましょう。
水質の悪化が懸念される場合には水換えの見直しが必要となってきます。
定期的な水質測定を行い、水質を良好に保つことも大切です。
金魚の便秘の治療
環境の見直しと並行して便秘の治療も行なっていきましょう。
水温を高めに保ったり、水換えを行うことで便秘が解消されれば問題ありませんが、それでも解消しない時には塩浴を行いましょう。
金魚の塩浴とは塩の浸透圧を利用して金魚の免疫力や抵抗力を高める治療法です。
病気の金魚などに用いられる方法ですが、薬浴ほど毒性がないため金魚の体力回復などにも用いることがある方法です。
塩浴により金魚の代謝が高まることで消化機能が向上し、フン詰まりが解消することもあります。
金魚の糞詰まりまとめ
- 金魚のフン詰まりは餌の食べ過ぎ、水温の低下、水質の悪化、消化不良などが主な原因として挙げられる。
- 金魚の便秘や糞詰まりを軽視して放置してしまうと餌の腐敗などで深刻な問題へと発展しやすいので治療が必要。
- 金魚の便秘では絶食期間を設け、水温の安定や水質の安定を行うと改善されやすい。
- 金魚の便秘はお腹を押して治すのではなく、環境改善と塩浴による治療が効果的。
今回は金魚のフンが出ないフン詰まりに関する疑問についてご紹介しました。皆様の金魚飼育の参考にしていただけると幸いです。