金魚の病気・体調不良

金魚の塩水浴メカニズムとやり方 塩の種類と正しい塩の量計算

2019年10月22日

金魚の塩水浴メカニズムとやり方 塩の種類と正しい塩の量計算

塩水浴をする金魚

何故金魚には塩水浴(塩浴)がいいのか?


金魚の塩水浴(塩浴)のメカニズムから考える正しい塩水浴のやり方・塩の種類、正しい塩の量の計算方法など金魚を元気にさせる塩水浴についてご紹介しています。

 

 

金魚の塩水浴とは

塩水を使った塩水浴は金魚の治療薬ができる以前より金魚の病気対策として用いられてきた方法で、治療薬が開発された現在でも金魚の白点病やエラ病に対して有効な治療法として行われています。

 

塩水浴は塩の浸透圧効果を利用した治療法ですので、ただ闇雲に塩を入れればいいというものではなく、塩の種類や量をしっかり管理して行うことが重要とされています。

 

塩水浴のやり方・注意点

塩水浴は塩の浸透圧効果を利用した治療法であり、金魚の病気対策に効果を発揮しますがその反面、有益なバクテリアや水草などにも影響を与えてしまいますので塩水浴を行う際には本水槽に直接塩を投入するのではなく、バケツや予備水槽で行うようにしましょう。

 

塩水浴の塩の種類と塩の量計算

塩水浴に使用する塩は精製された食卓塩よりもミネラルなどを含む岩塩や粗塩などがお勧めで、その濃度に対しては昔から行われてきた治療法だけあって様々な説があります。

 

その中でも一般的には0.3%から0.5%くらいの濃度で行う方法が広く広まっています。

 

0.5%の塩水と言われてもピンとこない方も多いと思いますが、0.5%塩水とは1リットルの水に対して塩が5gになりますので一般的に普及している60cm水槽ですと水槽の水量が65リットルくらいになるので塩の量は325gとなります。

 

実際に塩水を作ってみると想像以上に塩の量が多い事に驚かされるかもしれません。

 

60cm水槽以外にも市販されている規格水槽での塩の量も計算してみましょう。

 

45×30×30cm規格水槽の場合、水量は約40.5リットルですので塩の量は202.5g、90×45×45cm規格水槽では水量約182リットルになりますので塩の量は920gとなります。

 

塩水浴のメカニズム

金魚の病気予防や初期治療において塩水浴治療が効果的であることは実証されていますがその理由とメカニズムについても触れておきましょう。

 

まず地球上に生存するほとんどの生き物は海水の成分に近い体液組成となっており人や金魚も例外ではありません。

 

この体液組成のバランス、コントロールが順調に行われていることが健康である為の条件でもあるのです。

 

逆に言うとこの体液バランスとその調節機能が弱ると体に変調をきたしたり、病気になりやすいということになります。

 

医療機関では病気に打ち勝つために生理食塩水の点滴が用いられていますがこれも体液の組成、バランスを保つ為なのです。

 

そのような理由から体液濃度に近い塩水投与は病気予防や初期治療に対して大変効果的なことはご理解頂けると思いますが人の場合には点滴、金魚の場合には清潔な塩水浴となるのです。

 

金魚の体液濃度は0.7%〜0.8%と言われており、真水で飼育している場合には体液のナトリウムイオンとカリウムイオンのバランスを調整して正常な状態を保っています。

 

このように体液組成の維持にはナトリウムイオンとカリウムイオンが必須な為、塩水浴に使用する塩は塩化ナトリウムがほとんどの精製塩では効果が期待できませんので天然塩、もしくはそれに準じたものを使用するようにしましょう。

 

塩水浴には飽和塩水や1%以上の塩水で短時間に行う方法と先にも述べたように0.3%〜0.5%溶液の長時間浴がありますが高濃度短時間塩水浴は魚体に負担を強いる危険な治療法で主に魚体表面に付着している細菌の除去に使用します。

 

逆に0.3%〜0.5%溶液の長時間塩水浴は体液濃度に近い為緩やかに金魚の回復を促す事が出来ます。病気に対しては予防と早期発見を心掛けなるべく低濃度の長時間塩水浴を使用するようにしましょう。

 

塩水浴の際に塩分濃度を測定できるアイテムなども販売されていますので金魚を入れる前にしっかり測定しておくといいでしょう。

 

塩水浴の期間

塩水浴の期間としては、最短でも3日から1週間は様子を見ておく必要があります。

 

1日くらいでは塩水浴の効果がでにくいことと、短期間で複数回の塩水浴を繰り返すくらいなら1週間くらいの塩水浴をおこなう方が塩水浴の効果が出やすいものです。

 

淡水から塩水、塩水から淡水へと水質の変化を繰り返す負担がないため、金魚にとってもストレスが少なくてすみます。

 

 

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