金魚の鱗が取れる!?剥がれる!? 穴あき病 初期症状から完治

2019年10月21日

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金魚の穴あき病

金魚の鱗が剥がれる。

金魚の鱗が取れる。

金魚の体に穴が空いたようになってしまう。

金魚の体が赤くただれたようになり盛り上がってきた。

こんな金魚の穴あき病と呼ばれる病気についてご紹介いたします。

鱗が剥がれる穴あき病の原因と予防

穴あき病の初期症状は数枚の鱗が盛り上がるように充血します。

さらに病状が進行すると盛り上がっていた鱗は剥がれ肉が露出し穴が空いたように見える事から穴あき病と言われています。

穴あき病は感染力が強く他の金魚にも感染(うつる)する可能性がありますので治療の際は隔離水槽で行うようにしましょう。

金魚の穴あき病はエロモナス菌によって引き起こされる病気の一つですが、エロモナス菌は淡水中であれば世界中どこにでも普通に存在している細菌です。

代表的なものとして鞭毛を持ち運動するエロモナス・ハイドロフィラー(Aeromonas hydrophila)と鞭毛が無く運動しない非定型エロモナス・サルモニシダ(A salmooicida)とが知られています。

エロモナス・サルモニシダは比較的低水温を好みますが、エロモナス・ハイドロフィラーは25~30℃の高水温でよく繁殖すると言われています。

これらの細菌は通常は強い病原性を持っていませんが、感染を受ける金魚に外傷や体力の低下など何らかの悪条件があると感染し発病してしまいますので、水質の急変や悪化を避け、常に飼育環境を整えて金魚が健康でいられる環境を保ちましょう。

穴あき病の治療・治し方

エロモナス菌の中でも穴あき病の原因となっている菌は低水温を好むエロモナス・サルモニシダです。

治療にあたってはエロモナス・ハイドロフィラーと区別して行う必要は無く、また高水温での治療等の必要もありません。

ただ治療に使用する薬品によっては25℃程度の水温に保ったほうが効き目の良いものもありますので、使用する薬品に合わせて水温を調整してあげましょう。

細菌感染症の治療には抗菌剤や抗生物質の使用が中心になり、中でもオキソリン酸を主要成分とする観賞魚用パラザンDは太陽光線に分解されにくく、池やスイレン鉢などの屋外などに使用する場合にも優れていますのでお勧めです。

またパラザンDと食塩の併用は副作用もなく、細菌感染症に最も有効な治療法と言われています。

イソジン点滴治療

穴あき病の初期の段階での治療にはイソジンやグリーンFリキッドなどを患部に直接点滴する方法もあり、金魚の患部にイソジンやグリーンFリキッドを2、3滴垂らし数秒待ち水槽に戻してあげるようにします。

この方法は患部に感染しているエロモナス菌を浸透殺菌する治療ですが、過剰な点滴は金魚に対して負担になってしまいますので点滴治療は短期間に同じ患部に何度も行わないようにしましょう。

イソジンならなんとなく私たちにも馴染みがあり、使ったことがある人も多いのではないでしょうか?「ゴロゴロゴロ、ぺッ」

私たち人間が使っているものなら何となく金魚の治療に使用しても安全かななんて感じるのは私だけでしょうか。

穴あき病の治療薬

観パラD

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観賞魚用パラザンDは1mL中、オキソリン酸50mgを含有する微黄色~淡黄色透明の液で本品は強いアルカリ性(pH約11)ですので、皮膚、目、飲食物等についた場合には速やかに水洗するようにしてください。

本製品は飼育水100Lに対して本品10mLを添加します。よって60cm水槽ですと水量60Lに対して6mL、90cm水槽ですと水量160Lに対して16mLとなります。

グリーンFゴールドリキッド

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グリーンFゴールドは尾ぐされ症状並び細菌感染症専用の治療薬でバクテリアに影響を及ぼしにくいオキソリン酸を原料としています。

ただ成分の特性上飼育水が黄色く着色します。

使用方法は本品50mlを水量約60Lの割合で薬浴します。

金魚の穴あき病まとめ

  • 穴あき病の初期症状は数枚の鱗が盛り上がるように充血する
  • 穴あき病は感染力が強く他の金魚にも移るので病気に金魚は隔離する
  • 穴あき病の原因はエロモナス・サルモニシダと呼ばれる菌類
  • 穴あき病の初期にはイソジンやグリーンFリキッドなどを患部に直接点滴する方法もある

今回は金魚の穴あき病の原因と治療についてご紹介しました。皆様の金魚飼育の参考にしていただけると幸いです。

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