病気や酸欠のサイン?金魚が水面で口をパクパクする原因と対策

2019年10月22日

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水面でパクパクする金魚

金魚を飼育していると金魚が水面で口をパクパクさせている姿を見ることがあります。

短い時間でしたらあまり気にならない行動ですが、いつまでも水面で口をパクパクさせていると少々不安になってしまうものです。

「これって病気のサイン?」、「酸素が足りていない?」、「餌欲しいのかなぁ?」なんていろいろと考えてしまうものです。

確かに金魚が水面で口をパクパクさせる行動には様々な理由があります。

放っておいても良い場合とすぐに対策をしなければ大きな問題になりかねない場合がありますので、金魚が口をパクパクさせる原因をしっかり把握しておきましょう。

金魚が水面で口をパクパクさせる4つの原因

金魚が水面で口をパクパクさせる原因には大きく分けて下記の4つが考えられます。

  • 餌がもらえると思っている(飼い主になついている)
  • 酸欠(水中内の酸素が不足している)
  • 水質悪化
  • 何らかの病気

犬がシッポを動かすことによって今の心境を理解できるように金魚の行動でもちょっとした違いによって状況をある程度把握することは可能です。

さらに飼育環境や水槽内の状況を加味することによって原因の特定と対策が見えてきます。そんな行動の違いや飼育環境による原因、対策について一つずつ考えていきましょう。

餌が欲しくて口をパクパクさせる場合

金魚が餌を求めて水面で口をパクパクさせている場合には

  • 人の居るほうへ集まってくる
  • パクパクするスピードが早く、欲しがっている感じが伝わってくる
  • 動きが機敏で元気な感じが見られる
  • 人が水槽から離れるとパクパクするのをやめることがある

このような場合には餌を欲しがっているので特に問題があるわけではありません。

餌を与えると餌に気がつき、すぐに食べるようならなおさら安心です。

ただ、餌を食べる姿が可愛いからといって食べるだけあげるようなことは避けましょう。

餌の与えすぎは百害あって一利なしと言われるくらい問題が起きやすいものです。

常に食べ続けることで消化器系への負担が大きい、大量のフンが水質悪化を促進させるなど目には見えにくい問題が起きやすくなるものなのです。

酸欠によって口をパクパクさせる場合

酸欠(水中の酸素が足りていない)状態の時、金魚は水面で口をパクパクさせて水上から酸素を取り入れます。

金魚の状態としては

  • 常に水面でパクパクしていて元気に泳ぎ回ることが少なくなる
  • 動きが鈍く弱っているような感じに見える
  • 人が水槽のそばに居なくてもパクパクしている

このような状態の時は酸欠かもしれません。

さらに水槽の環境や飼育状態からも酸欠はある程度推測することができます。

酸欠が起こる原因としては

  • 飼育容器の大きさが小さく、水量が少ない
  • 金魚をたくさん飼育する過密水槽になっている
  • エアレーションや濾過フィルターなどの器具を設置していない
  • 気温上昇などにより明らかに飼育適正水温を超えている

上記のような水槽環境の時には水中の酸素量が不足する酸欠が起こりやすくなります。

酸欠の恐れがある時には早急な対応が必要となってきます。

まず、すぐにできることが水換え作業です。

水換えを行うことにより一時的に水中の酸素量を増やすことが出来ますので酸欠には効果的な対策と言えます。

ただ、水換えによる酸素維持は一時的な対策となりますので長期的な対策として飼育環境の改善をしなければなりません。

飼育容器が小さければ大きなものに変えて水量を確保することや濾過フィルターやエアレーションを設置して強制的に水中に酸素を取り込むようにするなどの方法があります。

さらに夏場の高水温は水中に溶け込む酸素量(溶存酸素量)を低下させますので、水温を低く保つことも酸欠防止対策となるのです。

水質悪化によって口をパクパクさせる場合

濾過フィルターを設置してある、大きな水槽で数匹の金魚しか飼育していない、水温が高くなるような時期でもないなど酸欠の可能性が低い時には水質悪化の可能性があります。

さらに金魚の数が多めな過密飼育でエアレーションや濾過フィルターが設置してある場合にも酸欠よりも水質悪化を疑うべきでしょう。

水質悪化の場合には水槽の底の方に金魚の糞や餌の食べ残しが沈殿していることが多いものです。

他にも、水が白く濁っていたり、臭うなども水が悪くなっているサインです。

アンモニアや亜硝酸濃度を測定することで水質悪化の状態は確認することができます。

水質悪化の改善は定期的な掃除をしっかり行うことや餌の量を調整することなどが挙げられます。

病気によって口をパクパクさせる場合

餌を欲しがっているわけでもなく、酸欠や水質悪化も考えにくい時には病気の可能性があります。

金魚は水中ではエラを使って呼吸をしていますが、そのエラが細菌や寄生虫に侵されると炎症などを起こしてしまうことがあります。

そうなった金魚はエラでの呼吸が困難になり、水面から口を出して水上の空気を吸おうとするのです。

病気が原因の場合には1匹だけの金魚がそのような行動をすることが多いので、全ての金魚ではなく、1匹だけが口をパクパクさせているような時は病気の可能性が高くなります。

そのような時には、その金魚を別の水槽に隔離して塩浴や薬浴にて治療することをお勧めします。

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