金魚の産卵時期はいつまで?年齢や季節による産卵時期

2021年5月17日

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金魚の産卵時期

金魚の産卵時期はいつからいつまで?

季節的にはやはり暖かい季節が産卵時期?

金魚の年齢的な産卵適正時期は?

こんな金魚の産卵時期に関する疑問についてご紹介いたします。

金魚の産卵時期はいつからいつまでか

金魚の産卵時期は水温20℃前後が続く時期になります。

季節でいうとだいたい4月から7月くらいまでですね。

頻度は少ないですが、条件が揃えば9月~11月の秋に産卵することもあります。

ですが、自然界では産卵後すぐに寒い冬に突入することを考えると、孵化する稚魚の生存率は高くないでしょう。

そのため、ヒーターなどを使わず自然な温度管理下で飼育している場合、9月~11月の産卵の確率は高くないといえるでしょう。

よって金魚の主な産卵時期は4月~7月、春から初夏までと覚えておきましょう。

金魚の産卵には季節が関係している

金魚の産卵に季節は関係あるのか? というと関係しています。

金魚が産卵する第一条件として冬の低水温を経験させる必要があります。

何故かというと金魚は冬の水温の低い時期に初期の生殖腺発達をむかえます。

そして、だんだんと暖かくなる3月から4月にかけて急速に生殖腺が発達します。

メスは卵を蓄え、オスは精子を形成するのです。

その後、4月から産卵期に入り7月くらいまでの初夏が産卵時期となります。

水温が30℃近くになる夏の盛りには生殖腺が急速に衰退し産卵時期が終わります。

このように金魚の産卵時期には季節による水温の変化が関係しています。

そのため、ヒーターなどを使って水温を1年中一定温度に保っていると水温の変化が無いため生殖腺の発達がおこらず、産卵しにくくなってしまいます。

一年を通して金魚を成長させたい場合や金魚に産卵させたくない時には、一年を通して水温を一定に保ってあげればよいのですが、金魚に産卵させたい場合は冬の低水温(5~10℃)を経験させてあげましょう。

金魚に冬の低水温を経験させることは、健康で強い体を作る上でも効果的です。

ですが、低水温は金魚にとって負担にもなります。

水温が5℃前後の環境が続くと金魚は冬眠状態となり、水槽の底でじっとしてエサも食べなくなります。

そのため、冬を迎える前の秋には栄養のある餌をしっかり与えて冬を乗り切れる体力をつけさせてあげましょう。

もしこの秋の時期に金魚が体調を崩すなどして冬越えの準備ができなかった場合には、無理に低水温にしないでヒーターを使って水温を上げてあげて冬を超えさせてあげてください。

次の年の産卵は難しいかもしれませんが、冬越えを失敗するよりも体調を万全にしてまた次の産卵チャンスを待ちましょう。

水温のほかに水質も金魚の産卵に関係があります。

金魚などの魚類は、雨季に水量が増えて水質が変化することで繁殖スイッチが入ります。

そのため、「ちゃんと冬越えさせたのに産卵が見られない。」などという場合には、水換えをして水質に変化を与えてあげるのも産卵を促す効果があります。

このように金魚の産卵には季節性がありますので、金魚に産卵させたい場合には水温や水質に変化をつけてあげて産卵を促してあげましょう。

金魚の年齢的な産卵時期とは

金魚は1歳を超えると産卵が可能になると言われています。

具体的には一冬超えると産卵可能になります。

ですが、産卵させるなら2歳以上から5歳くらいまでがいいと言われています。

なぜ2歳以上かというと、金魚の体がしっかりと大きくなり成熟した方が採卵率や受精率が上がり、質の良い卵が取れるようになるからです。

メスの金魚の体が小さいうちは、卵を作り出せる数が多くありません。

まだ体が小さくお腹の容量も少ないですから、作り出せる卵が少ないのも当然ですね。

2歳以上になり体が大きく成熟すれば抱えられる卵の数が増えます。

そうなると一度に採れる卵の数が増えますし、採れる卵の数が多ければ質の良い卵の割合も増えます。

一方オスの金魚の場合も体が成熟した方が精子の放出量が増えます。

精子の量が増えれば受精する確率が高まりますので、それだけ受精卵の割合が増えます。

受精卵が増えればそれだけ稚魚が生まれる可能性のある卵の数が増えるわけですから、たくさん稚魚が孵化して育つ可能性が高くなります。

稚魚が多ければ、増やしたい特徴を受け継いだ稚魚の割合も増えるでしょう。

産卵可能になる1歳から産卵させるよりも、金魚がちゃんと成熟してから採卵した方がたくさんのメリットがあります。

産卵可能な年齢のなかでも、3歳~4歳の金魚の卵がもっとも状態が良いと言われています。

繁殖行動はオスメスともに負担になりますので、産卵適齢期になるまではオスメス分けて飼育したり、水温を変化させず一定に保つなどして、成熟前の繁殖行動を防ぐのも1つの手です。

また、金魚の年齢が8歳を過ぎると繁殖力が落ちるので、産卵させるなら8歳前までが良いでしょう。

金魚の寿命は10年~15年と言われています。8歳くらいからは無理に繁殖させずに、長生きするように可愛がりたいですね。

金魚の産卵時期についてまとめ

  • 金魚の産卵時期は春から初夏。4月~7月くらいまでの水温20℃前後が続く時期
  • 金魚の産卵には冬の水温(5~10℃)を経験させる必要がある
  • ヒーターで水温を1年中一定に保っていると産卵しにくくなる
  • 金魚の産卵可能な年齢は2~8歳
  • 最も良い卵が取れる産卵適齢期は3歳~4歳
  • 8歳を過ぎると繁殖力が落ちるので無理に産卵させない

今回は金魚の産卵時期や産卵と季節の関係、産卵の適齢年齢についてご紹介しました。皆様の金魚飼育の参考にしていただけると幸いです。

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