玉サバの特徴と飼い方

2019年10月22日

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玉サバ

水槽のなかに和金の様なスリムな体型の金魚と琉金のようなぽっちゃりした感じの可愛らしい金魚を一緒に泳がせてみたい思ったことはないでしょうか。

金魚に限らずアクアリウムにおいて水槽管理をしていると色々な種類の生き物を混泳させてみたいと思うことは多いものです。

しかし混泳には向き不向きがあり、飼育者の都合に合わせて好きな金魚を入れればいいというものでもありません。

琉金のように丸みを帯びた体型の金魚には泳ぎがあまり得意では無いものが多く、泳ぎの得意な和金などと一緒に飼育するといじめられたり、なかなか餌にありつけなくなったりすることもあります。

そのような時にお勧めな金魚が玉サバです。

玉サバの特徴

『玉サバ』金魚飼育初心者の方にはあまり聞きなれない金魚かもしれませんが玉サバは日本原産の金魚の一種で琉金型の体型にも関わらず泳ぎは和金にもひけを取らない俊敏さを持ち合わせています。

その理由は尾鰭の形にあり、体型は琉金のようなずんぐりむっくりとした体型ですが、尾鰭がコメットのような吹き流し尾になっており、その尾を上手に使って俊敏に泳ぐことができます。

玉サバのもう一つの大きな特徴が耐寒性の強さです。

地域にもよりますが屋外の池などで見られる金魚といえば大半は和金のような金魚が主流で琉金のような可愛らしい金魚は少ないはずです。

その理由はその金魚の丈夫さや環境適応能力の差になってくるのですが、その中の一つに挙げられる耐寒性に劣る金魚は寒い冬を乗り切ることができなく弱ってしまいます。

玉サバは錦鯉の原産地として知られる新潟県中越地方で生み出された品種で新潟の厳しい冬を屋外でも乗り越えられるように耐寒性をもたせた金魚です。

見た目は可愛らしいが耐寒性では劣る琉金と耐寒性に優れた庄内金魚を交配させて生み出されたサバ尾の中から体型が丸く、尾鰭が長いものを選別淘汰して累代繁殖したものが玉サバです。

よって玉サバを繁殖させるとタマサバの親からサバ尾のようなやや長手体型のものが生まれることもあります。

玉サバに似た品種で琉金のフナ尾個体を選別し、おたまなどと呼ばれることもありますが、そのような金魚には庄内金魚の遺伝子は入っていない為に玉サバのような耐寒性は持ち合わせていないかもしれません。

玉サバをさらに選別淘汰して丸手体型を際立たせたものに『福ダルマ』と呼ばれる品種の金魚がおり、一般的に尾鰭が短いものも同じように福だるまとされることが多いですが玉サバにも系統によってはフクダルマ並みに丸いものもいるので別品種というよりも同品種内での系統間での差くらいに認識していただければ問題ないでしょう。

玉サバの飼い方

基本的に玉サバは丈夫な品種ですが、導入時や換水時の水質の変化には神経質な面を見せますので導入初期は水槽内の塩分濃度を0.3~0.5%程度に調整した方が良いでしょう。

玉サバは丸い体型でも遊泳力が強く活発的に動き回りますので、開き尾を持つ種やランチュウのような泳ぎのゆったりした種との混泳は避けた方がよいでしょう。

同じフナ尾のコメットや朱文金などが混泳には適しています。

またそのような面から考えてもわかるように金魚鉢などのような小さな飼育スペースは向いていなく、ゆったりと大き目の水槽を用意してあげると良いでしょう。

玉サバの特徴・飼い方まとめ

  • 玉サバは琉金のような体型をしているが泳ぎが得意。
  • 玉サバは耐寒性を持ち合わせており、屋外の池などでも飼育できる。
  • 玉サバは活発に泳ぎ回るのでランチュウなどの大人しい金魚との混泳は不向き。
  • 活発に泳ぎ回るので広い飼育環境でゆったりと育ててあげる。

今回は玉サバの特徴と飼い方についてご紹介しました。皆様の金魚飼育の参考にしていただけると幸いです。

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