金魚の餌のやりすぎの判断基準は?やりすぎたらどうなる?

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金魚の餌のやりすぎの判断基準は?やりすぎたらどうなる?

金魚の飼育で最も多い失敗がこれです。

「かわいいから」「まだ食べているから」という気持ちから、ついつい必要以上に餌を与えてしまうのは、多くの飼い主に共通した経験ではないでしょうか。

しかし、餌のやりすぎが招く結果は、思った以上に深刻です。

餌をやりすぎるとどうなるのか

消化器への影響

金魚はコイ科の魚で「無胃魚」と呼ばれる種類に該当し、満腹中枢がないか、あっても働きが非常に弱いため、与えれば与えた分だけ食べてしまいます。

消化器官が未熟なのにもかかわらず食べ続けてしまうため、消化不良になりやすい傾向があります。

消化不良を起こすと栄養の消化・吸収が妨げられて痩せるだけでなく、体力の低下に伴って免疫力も低下し、病気にかかりやすくなります。

さらに消化不良になると腸内にガスが溜まります。

金魚が消化不良を起こすと腸の中に発生したガスが排便を阻害することがあります。

その結果、排出できないガスによって体の浮力が増してしまい、泳ぎに力が必要になっていきます。

その状態が続き、ガスが多く溜まると金魚の体は浮き気味になっていくのです。

転覆病と呼ばれる深刻な病気になることもある

餌のやりすぎが引き起こす最も代表的な病気が転覆病です。

その原因は先に述べましたように消化不良を起こして体内にガスが溜まり、金魚の身体が風船のような状態になって水面に浮き上がってしまうためです。

転覆病の症状には、水面に浮くタイプと底に沈むタイプがあります。

どちらも和金型よりも琉金型(丸い体型の金魚)の金魚の方がかかりやすく、体の浮力を調節する器官である浮袋がうまく機能できなくなることが主な原因です。

転覆病は悪化するとひっくり返った状態で沈んで動かない、体が横たわったまま浮いている、泳ぐ気力がなくなり餌も食べなくなるといった症状が見られます。

特に注意が必要なのが丸型の品種です。

琉金やピンポンパールといった丸手の金魚は、寸詰まりの体型にギュッと腸が収まっているので特に消化機能の低下に注意が必要です。

低水温の時に餌を多く与えると消化不良を起こし、体内にガスが溜まって転覆病になってしまいます。

転覆病以外の病気リスク

消化不良が続くことで免疫力が落ち、様々な病気の発症リスクが高まります。

松かさ病は鱗が逆立ち、松ぼっくりのような見た目になってしまう病気で、病因のひとつにエロモナス・ハイドロフィラという菌が挙げられ、消化不良で免疫力が低下していると感染リスクが上昇してしまいます。

同病原細菌は嫌気性細菌なので腸から感染しやすく、松かさ病の他に皮膚炎(赤斑病)やポップアイなどの病気を引き起こすため注意が必要です。

1回のやりすぎくらいなら大丈夫なのか

「たまに多めにあげてしまった」という程度であれば、必ずしもすぐに重篤な事態になるわけではありません。

軽い消化不良ならば、フンと一緒にガスを排出できるため実際に浮いてしまうことは少なく、上手くガスを排出して元の体勢に戻れるのなら、ごく軽度であり治る見込みがあります。

ただし、「1回くらいなら」という判断が蓄積していくことが問題です。

転覆傾向が出ると金魚は必死にバランスを取ったり、浮いてしまう体を何とかコントロールしようと全力で潜るように泳いだりして体力を劇的に消耗します。

健康な金魚ならほとんど使わなくて良いことに体力を使い、それを毎日繰り返す中で徐々に消耗し、最後にはバランスを維持することを諦めてしまい転覆してしまいます。

また、水温が低い時期は特に注意が必要です。

夏場に問題なかった量でも、気温が下がると消化能力が一気に落ちるため、同じ量を与え続けることが消化不良の引き金になります。

季節の変わり目にこそ、一回あたりの量を見直すことが重要です。

水質への深刻な影響

餌のやりすぎは金魚の体だけでなく、水槽環境をも着実に悪化させます。

金魚が食べ残した餌は水槽内で腐敗し、アンモニアや亜硝酸塩といった有害物質を発生させます。

これらの物質は金魚にとって非常に毒性が強く、水槽内の環境を悪化させます。

水質が悪化すると金魚はストレスを感じやすくなり、病気に対する抵抗力も低下してしまいます。

餌の与え過ぎは金魚の排泄物や食べ残しの増加につながり、アンモニアが発生する原因になります。

そしてアンモニア濃度が高いと、金魚のエラを傷つけ呼吸困難を引き起こします。

亜硝酸塩は血液の酸素運搬能力を低下させ、硝酸塩は高濃度になると免疫力を低下させます。

餌をやりすぎてしまったときの対処法

やりすぎに気づいたら、まずやるべきことは絶食です。

症状が見られたら1週間は絶食するようにしてください。

金魚は絶食しても1ヶ月ぐらいは死にません。

餓死を心配して焦って餌を再開してしまうことが最も回避すべき行動です。

食べ残しが出てしまった場合はすぐに取り除くことが基本です。

水換えも同時に行い、汚染が進んだ飼育水をできる限り早く改善することが求められます。

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