
ピンポンパールは「他の金魚に比べて弱い」、「飼育が難しい」とよく言われます。
確かに金魚の中でも丈夫な種類、環境の変化に強い種類など個体差を含めても様々です。
その中でもピンポンパールはどちらかと言えば弱い種類の金魚かもしれません。
だからこそピンポンパールを飼うためにはしっかりとした知識をつけてから飼育に挑みたいものです。
初めてピンポンパールを飼う人のためにピンポンパールの上手な飼い方から飼育における注意点や餌やりで気をつけたいことなどを紹介いたします。
ピンポンパールを初めて飼う
ピンポンパールを初めて飼う人のためにピンポンパールならではの飼育の注意点をご紹介いたします。
まず、ピンポンパールは見た目の体型からも推測できるように泳ぎがあまり得意ではありません。
よってろ過装置などの水流が強いと泳ぎ疲れてしまい、疲労やストレスを溜め込みやすくなってしまいますので、弱めの水流を心がけましょう。
ろ過フィルターの水流を弱くする方法にはいくつかあり、排水の向きを変える、水草などの障害物をレイアウトし、水流を拡散させる、ろ過フィルターそのものを能力の低いものに変えるなどがあります。
水流を弱めることはピンポンパールの運動量から考えると良いことなのですが、水槽内の水質維持の観点からするとデメリットになることも認識しておきましょう。
どのような方法を用いるにしろ、水槽内で水流を弱めるということは、水の淀みを作ってしまったり、水質の悪化を早める傾向になります。
水流を弱めにしたら、同時に極力水を汚さない管理も大切になってきます。
ピンポンパールの飼育数を抑える、餌の頻度や量を抑える、定期的な水換えを行うなどが水質悪化を防ぐ方法となります。
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ピンポンパールとの混泳
ピンポンパールの泳ぎの不器用さは餌の確保にも影響をあたえます。
泳ぎが下手なので上手く餌を食べられないことがあります。
そんなピンポンパールを泳ぎの得意な和金やコメットなどと混泳させてしまうと餌にありつけないことがありますのであまりお勧めできません。
ピンポンパールを飼育するのであれば、ピンポンパール単独の飼育が望ましいでしょう。
他にも餌の与え方などにも気をつけたい点がありますので、ピンポンパールの餌やりについてさらに掘り下げて話を進めていきましょう。
ピンポンパールの餌やり
ピンポンパールの餌やりは基本的には他の金魚と同じと思って問題ありません。
特別な餌を用意するわけでもなく、太っているからたくさん与えなければいけないというわけでもありません。
むしろ、その体型と食欲からついつい餌の量が多くなり過ぎてしまう傾向がありますので、その点を気をつけたいくらいです。
餌は少ない量を回数を分けて与えるようにします。
ヒーターで水温を管理した水槽やヒーター不使用でも春から秋にかけての水温が高い時期などは1日に3回くらいを目安に与えるようにします。
冬場など水温が15℃より下回るような時期にはピンポンパールの活性が下がるうえ、消化機能も低下しますので1週間に1回くらいの餌やりで問題ありません。
また、ピンポンパールのようにずんぐりむっくりした体型の金魚は全体的に和金などに比べると消化器官が弱い傾向にあります。
よって古い餌や消化の悪い餌、水温が低い時の餌やりなどは避けるようにすると調子を崩すことが少なくなります。
ピンポンパールにおすすめの餌
ここで紹介するおすすめの餌とは、あえて選ぶならという意味で、基本的には金魚の餌であれば何を与えても大きな問題はありません。
そのことを理解した上で読み進めてください。
金魚の餌には大きく分けて浮くタイプ(浮遊性)の餌と沈むタイプ(沈水性・沈下性)の餌がありますが、ピンポンパールにおすすめの餌は沈むタイプ(沈下性)の餌です。
浮くタイプの餌の方が見つけやすく食べやすいように思えますが、浮くタイプの餌は食べる際に餌と一緒に空気を飲み込んでしまうため、お腹にガスを溜めやすくなってしまいます。
その結果、転覆病などを引き起こすこともあります。
転覆病の原因は他にもありますが、病気の原因とされることは出来れば避けたいものです。
その症状はピンポンパールや琉金などのように丸型体型の金魚に顕著に現れるため、丸型体型の金魚には沈むタイプの餌がおすすめなのです。
ただ、浮遊性だけを重視してしまい、肝心な栄養バランスや消化のしやすさなどを蔑ろにしては意味がありません。
例えば、沈下性の強い動物質の餌ばかりをあげていると栄養価は高いですし、空気を飲み込んでしまうような問題は起きにくいでしょう。
しかし、動物質の餌は植物質の餌に比べて消化が悪いのでたくさん与えすぎたり、水温が低い時期に与えたりすると消化不良を起こすことにもなりかねません。
消化不良もピンポンパールの転覆病を引き起こす一つの要因とされていますので、気をつけなければいけない問題です。
よって浮遊性の餌ばかりをあげていて転覆病を起こした時には沈下性の餌に変えてみるなどの方法をとるといいかもしれません。
基本的にはどんな餌でもよく食べてくれますので栄養価と消化の問題を考えながら適切な量を与えられれば問題ないのです。
- アカムシなどの動物質の餌は栄養価は高いが、消化が悪い。
- ミジンコウキクサなどの植物質の餌は栄養価にばらつきがあるが、消化は良い。
- フレークやタブレットなどの人工飼料は栄養バランスは良いが、水を汚しやすい。
- 生き餌や水草などは水を汚すことはない。
このように餌ごとにメリットとデメリットがありますので、その時の金魚の状態や飼育環境、水温などを考慮して色々な餌を与えられると良いでしょう。
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ピンポンパールの飼い方まとめ
- ピンポンパールは見た目からもわかるように泳ぎが得意ではない。
- 泳ぎの得意な種類の金魚と混泳をさせると餌にありつけないことがある。
- ピンポンパールの飼育は単独飼育が望ましい。
- ピンポンパールは浮遊性の餌を与えると空気も一緒に飲み込んでしまうことがある。
- 浮遊性の餌は転覆病を招く要因と考えられている。
- 動物性の餌は栄養価は高いが硝化が悪いので消化器官に負担をかける。
- 植物性の餌は栄養価は動物性の餌に勝てないが硝化が良い。
- 色々な餌は状況に応じて使い分けることが飼育のポイント。
今回はピンポンパールの買い方と飼育の注意点についてご紹介しました。皆様の金魚飼育の参考にしていただけると幸いです。