
室内の水槽や金魚鉢で金魚の飼育をしていると意識することは少ないかもしれませんが、屋外の池や睡蓮鉢などで金魚を飼育している場合には『金魚も気温が低くなると冬眠をする生き物』であることを知っておかなければなりません。
「金魚の冬眠」について前もって準備しておきたいものや冬眠時の管理、冬を超え春になる前に行っておきたい病気予防のための作業などについてご紹介いたします。
金魚の冬眠準備は9月頃から始める
金魚が活発に活動する水温は15℃から28℃くらいで、このくらいの水温の時は餌もよく食べますが、水温が10℃以下になるとほとんど活動しなくなり必然的に餌の量も減ってきます。
したがって夏を終え気温が下がり出す季節には気温や水温、金魚の動きなどに注意しながら餌を与えすぎないように注意しましょう。
初めて金魚の冬眠を経験される方には意外かもしれませんが、冬眠の準備は9月下旬から10月の上旬には始めるもので、この時期から餌の量の調整や水換えの量の調整を行い通称グリーンウォーターとも呼ばれる青水を維持するような管理を行っていきます。
屋外飼育での冬眠に必要不可欠な青水

青水(グリーンウォーター)とは金魚の糞や餌の食べ残しなどから発生するアンモニアや硝酸、リン酸などを餌として増殖した植物性プランクトンの影響により飼育水が緑色に着色する状態を言います。
この青水には 良質なビタミン・タンパク・ミネラル・脂肪酸が豊富で、冬眠中の金魚はこれらを摂取している為、春先まで餌を絶っても生きることが出来るのです。
よって金魚の冬眠時期までにしっかりとした青水を作り、維持できる環境を保つことが金魚の冬眠を成功させるコツでもあるのです。
青水が出来上がったら夏場のような定期的で大掛かりな水換えはしないようにし、青水の濃度を意識しながら青水の管理を行うようにしましょう。
夏場は気温が高くバクテリアを含む全ての生態の活動が活発な為に飼育水は汚れやすいので定期的な水換えが必須です。
逆に気温が下がり冬眠の準備を始めるような時期には飼育水も汚れにくくなっていますので大掛かりな水換えは必要がなくなるのです。
逆に大掛かりな水換えをしてしまうとせっかく出来上がった青水が薄くなりすぎてしまい、本来の機能を発揮できなくなってしまうこともありますので注意してください。
青水を管理する基準は容器の深さにもよりますが、底がぼんやり見えるか見えないか位の濃度を保つようにします。
冬になり、日照時間・気温共に落ちてくるとこれまで程青水が濃くなる期間が早くなく、大げさに水換えをしてしまうとせっかく維持してきた青水を絶やすことになってしまうので注意が必要です。
上手くグリーンウォーターが出来ない時にはグリーンウォーターの素なども市販されていますので取り入れてみると良いでしょう。
また冬場や冬眠明けの頃にグリーンウォーターが薄くなってしまった時などにも金魚の餌として静かにグリーンウォーターの素を注いであげる方法もあります。
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冬眠中の金魚の世話と管理
冬眠中の金魚は基本的にはそっとしておいてあげることが大切で水換えの必要もなければ餌を与える必要もありません。
冬眠中の金魚はエネルギーの消費を最小限に抑える為にじっとしていますので水換えなどで騒ぎ立てると無駄にエネルギーを消費してしまうためあまりおすすめできません。
冬眠中に意識しておきたいことは青水の濃度と水量でしょう。
青水は濃くなりすぎると金魚の体表がカビたり充血することがありますので、そのような時は足し水や最小限の部分換水などで対応しましょう。
冬眠と餌の切り替え・餌切り
胃の無い金魚は、周りの水温に消化・吸収の効率を依存しているようなものなので、気温、水温ともに下がる季節には季節にあった餌選びが必要となってきます。
水温が15℃を切るようになったらたんぱく質や脂質の少ない餌に切り替えて消化不良を起こさないようにしましょう。
またこの理屈からもわかるように餌やりは1日のうちでも水温が高い日中に行うようにしましょう。
日中と夜間の寒暖差が激しい季節、夕方や夜に餌やりを行うと低水温により消化がうまく機能しないことがあり、金魚が消化不良を起こしてしまいます。
そしてさらに気温が下がり10℃を切るような季節までには餌を与えることをやめる『餌切り』ができているようにしましょう。
冬場の氷と水深の関係

寒い地域では大きな睡蓮鉢や池でも特に冷え込んだ明け方などには全体に氷が張ることがありますが、そのような状態でも氷を張るのは池の表面だけで池の底まで氷点下になり凍りつくことはほとんどありません。
よって池の金魚が凍え死んだり、氷の蓋によって窒息したりすることはありません。むしろ水中では氷の蓋によって水温は一定に保たれ静かな冬を過ごしているはずです。
冬眠中の金魚にとって危険なのは気温の低下によって冷え込む環境よりも人の手によって急激に変えられてしまう環境変化の方で、寒いからといってお湯を入れたり、水が汚れたからといって全換水のような作業をしてしまうとその急激な環境変化に対応できずに体調を崩してしまうことがありますので注意してくだい。
冬はできるだけたくさん水を入れて水深を保ち、注水をとめて水底の環境を安定させると冬眠の環境として快適です。
冬眠状態では金魚のフンなどで水が汚れることも少ないので、 循環ろ過装置なども電源を切っておくといいでしょう。
金魚の冬眠は寒くなる前までに準備を整え、本格的に冷え込んできたら暖かい春が来るまでそっと見守ってあげることが大切なのがご理解いただけましたでしょうか。
屋外飼育での春先の病気予防
室内の水槽などで金魚を飼育している場合にはさほど気にかけることではありませんが、屋外の池やスイレン鉢などで金魚を飼育している場合には庭の木々が芽吹き始める春先に行っておきたい病気予防の為の作業があります。
長く厳しい冬越しを終えて水温が上がり始める3月下旬、金魚も産卵に向けて活動が活発になってきます。
金魚の動きが活発になってくるとすぐに餌を与えたいところですが餌やりの前にまずは長い冬を過ごした池の掃除と水の調整をしなければなりません。
冬の間に餌やりを絶ち、水換えを適度にしていても水は少なからず傷んでいますし、水底にも汚れが溜まっているものです。
冬越し後の最初の大掃除と水の調整は金魚の世界では床直しと呼ばれており春先の病気予防と順調な産卵を促す為の大切な作業とされています。
水温が上がり始めるこの時期は金魚も活動的になってきますが同様に病気を引き起こす病原体も活性化してくるからです。
池やスイレン鉢の掃除を怠り、水の調整が不十分な状態だと雑菌も湧きやすく病原体の温床になってしまいます。
その為床直しをすることになりますが床直しを行うのに最適な時期は日中の水温が15℃近くに安定する暖かい日を狙って行うようにしましょう。
掃除後の水の調整では一気に全ての水を新しくしてしまうと水質の急激な変化によって金魚が体調を崩してしまう恐れがありますので冬越しした飼育水の上澄みを掬い取り新しい水と半分ずつ割って調整するようにしましょう。
どうしても下の方にはゴミや老廃物が溜まりやすくなりますので池の底の方の水は捨ててしまい、上澄みの綺麗な水を残すようにしましょう。
掃除が終わったら金魚を戻して金魚の状態を確認しながら少しずつ餌を与えるようにしていきます。
この作業を行うことで池の中は清潔に保たれ金魚が病気にかかることが少なくなりますので春先には必ずおこないたい作業ですね。
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