金魚水槽の水換えは毎日する?適切な水換え頻度と方法

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金魚の水換え

金魚水槽の水換えは毎日した方がいいのか?

金魚の水換え頻度の決め方を知りたい。

そもそも金魚の水換えを行う理由って何?

金魚の水換えポンプってどんなもの?

こんな金魚の水換えにおける疑問に対してご紹介いたします。

金魚の水換え頻度は毎日がいいのか?

金魚飼育をしていれば飼育水は徐々に汚れていきますので水換えはつきものです。

水が毎日のように汚れていくのなら水換えも毎日行った方がいいのでしょうか?

金魚の水換えは毎日行った方が良いのか?

その答えは正解でもあり不正解でもあると言えます。

金魚の水換えを水槽の掃除として考えるのでしたら毎日行った方が確かに綺麗になります。

しかし、水換えにはメリットだけではなくデメリットもあることを考えると毎日水換えを行うリスクが見えてくるはずです。

水換えをする理由や目的だけで考えると毎日水換えをした方が間違いなく良いはずです。

水換えをすることで餌の食べ残しや金魚の糞などの汚れを水槽から取り除いてきれいな水を入れることが出来るので飼育水は常に綺麗な状態に保たれます。

また、新しい水には豊富な酸素が含まれているため水槽内に酸素を取り込むと言う観点からもメリットとなります。

それなら「毎日全部の水を交換するのが一番綺麗になる。」この考え方は実は非常に危険な水換えの考え方です。

先にも述べましたが、水換えにはメリットだけではなくデメリットがあることも合わせて考えなければなりません。

水換えのデメリットとは環境の急激な変化です。

私たち人間は汚れた部屋を掃除して綺麗になるとその環境の変化に気持ち良いと感じるものです。

しかし、金魚にとっては水換えという環境の変化は大きなストレスとなることを知っておきましょう。

自然界においても川の水や池の水は入れ替わるものですが、水換えほど急激に環境が変わるようなことは決してないはずです。

自然に起きないような環境の変化が人為的に行われると金魚はその変化に対応出来ずにダメージを受けてしまいます。

最悪の場合には水換え後に金魚が死んでしまうことさえあります。

そのようなことにならないように極力環境の急変は避けたいものです。

水換えによる環境の変化とは水温の変化、水質の変化、カルキなどが挙げられます。

このことについては後で詳しく説明いたしますのでまずは水換えの適正頻度の決め方から考えていきましょう。

金魚の水換えの適正頻度を決める

  • 飼育水を綺麗に維持するためには毎日水換えをしたい。
  • 金魚へのストレスを考えると極力水換えは控えたい。

双方の考え方の妥協点を考えることが水換え頻度を決める方法です。

また、室内の水槽で金魚を飼育している場合と屋外の池やビオトープなどで金魚を飼育している場合とでも水換え頻度の考え方は変わってくるものです。

屋外飼育では植物プランクトンが豊富に繁殖したグリーンウォーターが理想とされますが、室内の水槽飼育では屋外のようなグリーンウォーターは不向きで透明な水が好まれます。

このようにどのような飼育水を保つかによっても水換えの頻度は変わってきます。

ここでは室内の水槽飼育における水換え頻度について話を進めていきましょう。

水槽の水は日に日に古くなっていくので理想を言えば毎日少しずつでも入れ替わっている方が望ましいものです。

ここで言う「少しずつ」が非常に重要で少しずつ水を入れ替えることで急激な水質の変化を抑えられるため金魚のダメージを極力少なくしながら水を綺麗に保つことができます。

もちろん正しい水換え方法を理解した上で行うことが前提ですのでこの後で正しい水換え方法についてもご紹介いたします。

ただ毎日の水換え作業は意外と大変なものですのでよく言われている水換えの適正頻度が週に1回3分の1の量なのです。

まずは週に1回3分の1の量の水換えを行ってみて水槽の状態を観察しましょう。

水槽をよく観察してコケが増え始めたら水換えの頻度や量が適正ではないと言えます。

逆にコケも出ていなく、問題のない水槽なら週に1回3分の1の量で水換えを続けていけば常に状態の良い飼育水を保つことができます。

水換えの頻度や量は金魚の飼育環境によって大きく左右されます。

もし週に1回3分の1の水換えを行っていてもすぐにコケが生えてしまったり、水が白く濁る・水が臭いなどのような状態が頻繁に観察されるようなら水換えの頻度を検討するよりも飼育環境の見直しが必要となってきます。

飼育容器の大きさに対して金魚の数が過剰ではないか。

濾過フィルターは設置してあるか。

餌は与えすぎていないかなど飼育水を汚す要因の見直しが必要となってきます。

無理な過密飼育で頻繁な水換えをするような飼育方法は長い目で見るとあまりお勧めできる飼育方法とはいえません。

水換えの頻度が低くても常に綺麗な水を維持できるくらい余裕を持った飼育をすることをお勧めします。

もし現状で過密飼育と感じるのでしたら飼育容器を大きめなものに変更するか、新しく容器を用意して金魚を分けて育てるなどの方法を検討されることをお勧めします。

水換えを行う目的から考える水換え方法

餌の食べ残しや金魚の糞などは水槽の底の方へ溜まっていきます。

よって水槽内では底の方へ行くほど水質が悪く、水面に近いほど水質が良いという状態が常に保たれています。

このことから考えると水面付近の水を掬い出すよりもなるべく下の方から排水する方が水換えの効果があることがわかるはずです。

ただ、下の方の水が汚れているからと言って水槽内をかき回しながら水換えを行うのはあまり良い方法ではありません。

水をかき回すと底に沈んだ汚れが拡散されてしまい水中が富栄養化してしまいます。

富栄養化した水はコケが生えやすいため水換えを行ってもまたコケがすぐに生えてしまうようなことになってしまうのです。

理想的な水換えは水槽の底から汚れた水だけを静かに吸い出すような方法の水換えです。

金魚のストレスから考える水換え方法

水換えの排水については水換えの目的を考慮して行うことが理想的ですが、水換えの給水となると今度は金魚のストレスから考える水換え方法を意識しなければなりません。

金魚には環境の急激な変化・環境の大きな変化は与えたくないということは先にも説明しましたのでご理解頂けていると思います。

環境の変化を極力抑えるための給水方法とは

  • 給水時の水温を合わせること。
  • ペーパーの変化を抑えること。
  • カルキをしっかり抜くこと。

などが挙げられます。

給水時の水温を合わせる

水温を合わせる方法にはお湯を利用して水温を合わせてから水槽に投入する方法や汲み置きをしてヒーターで水温を合わせてから水槽に投入する方法などがあります。

屋外飼育なら予備の容器を用意して水を貼っておけば太陽の光によって水は温められ飼育水と同じ水温になりますが、室内でのヒーター利用時などは水を温める必要があります。

室内でもヒーターを使用していない飼育環境なら屋外飼育と同じ方法でも水換え用の水を準備することは可能です。

ペーハーの変化を極力抑える

次にペーパーの変化とは飼育水の酸度の変化です。

水は汚れてくると徐々に酸性に傾く傾向があります。

よって長い間水換えをしていない飼育水はペーパーが低めになっているものです。

水道水は基本的に中性付近に推移しますので水道水を多く注ぐと飼育水のペーパーが大きく変化することがあります。

ペーパーの大きな変化はペーパーショックという症状を引き起こすこともありますので避けなければなりません。

普段より水換えをさぼってしまった時などは急に沢山の水を変えるのではなく日にちを分けて少しずつ水を変えるようにしましょう。

水換え前に水槽のpH測定を行なっておくと安心です。

水道水のカルキをしっかり抜く

最後のカルキ抜きについてはご存知の方も多いと思います。

カルキとは水道水に含まれる消毒用の塩素で金魚にとっては有害とされています。

汲み置きによりカルキ除去の方法やカルキ抜き剤を使用した方法でカルキをしっかり除去してから使用するようにしましょう。

水槽の本数が多い時や水量が多い時にはアクアリウム用の浄水器を利用する方法もあります。

水換え用ポンプを使用する水換え方法

水換え時の排水は極力水槽の底の方から汚れた水を吸い出すのがコツと言う話をしましたが、そこで水換えの必須アイテムとも言えるのが水換え用ポンプです。

水換え用ポンプの中にはスイッチ一つでは排水を始められるものもありますので簡単に楽々水換えが行えます。

水槽の水をかき回すことなく、沈殿した有機物を吸い出すように水換えを行えるのでとても効率的な水換え方法です。

水換え用ポンプなしの時の水換え方法

水換え用ポンプなしで効率的な水換えを行うにはどうしたら良いのか?

その方法はホースを使いサイフォンの原理を利用することです。

水槽内にホースを入れ、もう片方の口から吸いながら水を呼び出す呼水という作業を行います。

そうすると自然と排水が行われるようになります。

ただ、この方法は水槽の水を吸い込まないように上手く呼水を行うと言う作業のため作業自体に懸念を抱く人も多いものです。

そのような時には呼水用のスターターなども販売されていますので上手く取り入れると良いでしょう。

ポンプを使わなくても排水の仕組みを理解すれば効率的な水換えは可能ですが、スターターの経年劣化や水換え時に水槽に手を突っ込まなければいけない点などを考えると水換え用のポンプを使う方がおすすめの水換え方法と言えるかもしれません。

金魚の水換え頻度と方法まとめ

  • 水換えのデメリットは環境の急激な変化
  • 環境の急激な変化とは水温・水質・カルキなど。
  • 水換えの頻度は飼育環境や飼育水をどのように保つかによって変わる。
  • 水槽の水は理想を言えば毎日少しずつでも入れ替わっている方が望ましい。
  • まずは週に1回3分の1の量の水換えを行ってみて水槽の状態を観察する。
  • 理想的な水換え方法は水槽の底の方から汚れた水だけを静かに吸い出す。
  • 給水時には水温・ペーハー・カルキに注意。

今回は金魚の水換え頻度と方法についてご紹介しました。皆様の金魚飼育の参考にしていただけると幸いです。

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