らんちゅう飼育ではプラ舟とトロ舟どっちが管理しやすい?

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らんちゅう飼育ではプラ舟とトロ舟どっちが管理しやすい?

「プラ舟」と「トロ舟」という言葉は、らんちゅうを飼い始めた方なら早い段階で耳にすることになります。

ところが、この二つの言葉は実はほぼ同じものを指していることが多く、呼び名の違いに戸惑う人も少なくありません。

愛好家のあいだでは「プラ舟」「トロ舟」「タフ舟」など複数の呼称が混在していますが、いずれも元々はセメントや土をこねるために使う浅くて広いプラスチック製の容器のことです。

ホームセンターの資材コーナーに並んでいるあの四角くて頑丈な容器と言えばイメージしやすいでしょう。

この容器がなぜらんちゅう飼育者の間でこれほど広く普及しているのか、そして管理のしやすさという観点でどのような特性があるのかを順を追って解説します。

らんちゅうに浅くて広い容器が向いている理由

らんちゅうは、他の金魚と比べて背びれがなく、ずんぐりとした体型から泳ぎがあまり得意ではありません。

深い容器では餌を食べに水面へ上がるのに体力を消耗しやすく、魚への負担が大きくなります。

そのため、泳ぎが苦手ならんちゅうには、高さよりも幅を重視した開口部が広く浅い容器が向いています。

また、水深が浅い方が背中の曲がり具合が緩やかになり、美しい姿を保ちやすくなります。

らんちゅうの品評会では上から見た「上見」の美しさが評価の中心になることからも浅い容器で育てることが理にかなっているとわかります。

プラ舟・トロ舟はまさにこの条件に合致した形状をしており、間口が広く水深がそれほど深くならないため、水面から酸素を十分に取り込むことができ、青水にもなりやすい特徴があります。

容器の色がらんちゅうの発色を左右する

プラ舟やトロ舟を選ぶときに色の選択がとても重要です。

ホームセンターに並んでいるものは緑色が多いのですが、らんちゅう飼育においては黒い容器の使用を強く勧める愛好家が多くいます。

緑色の容器でも飼育はできますが、魚の色が薄くなったり、保護色でくすんでしまったりすることがあります。

黒い容器を使うと背景が暗くなることで魚が色を薄めようとする保護色の反応が起きにくくなり、赤色や白色が鮮やかに発色しやすくなるとされています。

屋外飼育で育ったらんちゅうのほうが、色が鮮やかに揚がり紅色の濃い発色が得られるなどの効果が高く、自然に近い状態のほうが健康をより長く保てるメリットもあります。

黒いプラ舟を屋外で使うことは、発色と健康の両面に寄与するわけです。

コストパフォーマンスと耐久性の高さ

プラ舟・トロ舟が愛好家に支持されているもう一つの大きな理由がコストの安さです。

80リットルのトロ舟であれば2000円以下で手に入り、一度購入すれば半永久的に使えるほどの耐久性があります。

ガラス水槽と比べた場合、大容量を安価に確保できる点で圧倒的な優位性があります。

トロ舟は本来の使用目的がセメントをこねることにあるため、傷がつく前提で作られており、使用中に傷がついても気になりません。

魚の出し入れや掃除の際にスコップや網が当たることを気にせず扱えるのは、実用面で大きなメリットです。

屋外での長期使用を想定しても紫外線や雨風による劣化が起きにくいのも評価されているポイントです。

水換えのしやすさが日常管理を楽にする

らんちゅう飼育において、水換えは頻繁に行う必要がある作業です。

金魚は水を汚しやすく、らんちゅうも例外ではありません。

プラ舟・トロ舟は形状がシンプルで底が平らなため、水換えの際にホースやポンプで底の汚れを吸い出しやすく、容器全体の洗浄もしやすい構造になっています。

角や段差が少ないことで汚れが溜まりにくく、日々の管理の手間が省けます。

また、FRP製品やトロ舟は劣化しにくく移動もさせやすいため、屋外飼育に特におすすめとされています。

季節によって置き場所を変えたり、複数の容器を組み合わせたりする際にも軽量で扱いやすい点が実際の飼育場面で効いてきます。

適切なサイズの目安

らんちゅうのような金魚の場合、80リットル以上のプラ舟が扱いやすく良いとされています。

らんちゅうは成長すると15〜20センチ程度になることもあり、魚の大きさ1センチに対して最低1リットルの水が必要とされています。

たとえば10センチの個体を3匹飼うなら30リットル以上の水量が必要になる計算ですが、成長後のことや水質の安定性を考えると余裕を持ったサイズを選ぶほうが無難です。

らんちゅう愛好家のあいだでは、長方形よりも正方形に近いプロポーションの容器のほうが魚の泳ぎ方が安定しやすいと言われることもあり、飼育目的や飼育スペースに合わせてサイズを検討することが大切です。

エアレーションと青水管理はセットで考える

プラ舟・トロ舟での飼育では、ろ過装置を使わずエアレーションのみで管理するスタイルが多くの愛好家に採用されています。

FRPやトロ舟で水換えをしながら飼育するスタイルの場合はエアーポンプが必須です。

強い水流を作るフィルターを使わないことで、泳ぎが苦手ならんちゅうへの負担を最小限に抑えられます。

この飼育スタイルでは青水の管理がひとつの鍵になります。

青水とは植物性プランクトンが繁殖した緑色がかった水のことで、らんちゅうの健康維持と発色向上に役立つとされています。

プラ舟・トロ舟を屋外に置いて日光に当てることで青水が自然に形成されやすく、適度な水換えで青水の濃度を調整しながら管理するのがベストな状態とされています。

ただし、屋外設置の場合には夏の強い直射日光による水温の急上昇に注意が必要で、直射日光があたりやすい場所に置く場合は夏の強い日差しをカットするためよしずなどを合わせて準備しておきましょう。

また、屋外飼育では野生動物による食害という思わぬリスクもあります。

ネコやタヌキ、いたち、近年はアライグマのような害獣被害も多く報告されており、飼育容器には必ず害獣予防のネットをかけるようにしてください。

水深が浅いプラ舟・トロ舟は開口部が広い分、こうした外敵対策を忘れずに行うことが長期飼育のうえで欠かせません。

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