らんちゅうの産卵で卵を産みすぎて困った時の対処法はどうする?

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らんちゅうの産卵で卵を産みすぎて困った時の対処法はどうする?

らんちゅうを飼育していると毎年春になると頭を悩ませるのが産卵による卵の量の多さです。

らんちゅうを含む金魚は1回の産卵で約500個から多い時には約5,000個もの卵を産むことがあり、中には数回に分けて1万個近く産む個体もいます。

さらに1回の繁殖でおよそ500個を産んだ後も1〜3週間おきに繰り返し産卵します。

これだけの数の卵がすべて孵化し、さらに稚魚に育ったとしたら、一般家庭での飼育がまったく追いつかなくなるのは当然のことです。

ここでは、産みすぎてしまった卵への実践的な対処法をご紹介します。

卵の段階で数を絞り込む

卵が大量にある場合、すべてを育てるのは無理だと考えておくべきです。

大量に孵化すればいずれ大量に選別しなければならなくなりますし、多く残しすぎることで過密が原因となり孵化後に全滅してしまうケースもあります。

将来的なことを考えて、卵の段階で数を減らすことも飼育を楽しむうえでは重要な判断です。

実際にどうするかというと産卵床にびっしりと付着した卵の一部をあえて孵化させないという選択をします。

自分が管理できると判断した数の産卵床だけを別容器に移し、残りはそのまま親魚のいる水槽に戻してしまう方法が現実的です。

らんちゅうを含む金魚の親は自分の卵を食べる習性があるため、残した卵は自然に処理されます。

ただし、卵を食べすぎることで親が死んでしまうこともあるので、あまりに大量の卵をそのまま残しておくのは避けたほうが無難です。

産卵床を取り出した後の水槽はすみやかに水換えを行い、水質の悪化を防ぎましょう。

無精卵を丁寧に取り除く

卵の数を管理するうえで、まず最初にやるべき作業が無精卵の除去です。

有精卵は数日経つと稚魚の目にあたる黒い点が現れてきますが、無精卵は白く濁ったままの状態が続きます。

この無精卵を放置すると白カビが発生し、水質が悪化するだけでなく、周囲の有精卵にまでカビが広がってしまいます。

スポイトを使って白く濁った卵をひとつひとつ丁寧に取り除いていくのが基本ですが、卵の数が多い場合はなかなか骨の折れる作業です。

孵化用の容器の水に規定量の20分の1程度に薄めたメチレンブルーを入れておくと白カビの予防になって孵化率が上がります。

無精卵をすべて取り除くのが難しい場合でもメチレンブルーを活用することで被害の拡大をある程度抑えることができます。

孵化後の選別という考え方

卵の段階で絞りきれなかった場合は、孵化後の稚魚に対して「選別」という作業を行います。

仮に1,000個産卵してその半分が孵化したとしても500匹の稚魚が生まれます。

数百匹にも及ぶ稚魚を一般家庭ですべて育てることは、事実上不可能と言っても過言ではありません。

らんちゅうの大きさが1〜2センチに育ち、尾が開いたあたりで第1回目の選別を行うことが多く、期間にして2〜3週間経った頃が目安です。

選別は白い洗面器の中で行い、上から見る「上見」が基本となります。

1回目の選別では主に奇形と尾の形で判断します。

背骨が曲がっている、泳ぎ方がおかしい、他と比べて著しく小さいなど、明らかに様子がおかしいものを取り除きます。

残す数の目安は全体の約20パーセント以下ですが、明らかに形がおかしいものが多い時はこの限りではありません。

らんちゅうは匹数を減らすことですくすくと育ちます。

選別で半分以下にならない時は飼育容器を増やすしかなく、容器が余分にないなら半分は処分するしかないとベテランの愛好家から教わることがあります。

選別のコツとして、ハネる稚魚を選ぶのではなく、残す稚魚を選ぶ意識で作業をすると数を減らしやすいとされています。

「この子も悪くないから一応残しておこう」という気持ちで選別を続けると結局数が思うように減らず、過密のまま育てることになってしまいます。

稚魚全体の品質を守るためにも心を鬼にして選別に臨むことが求められます。

選別ではねた稚魚の処理

選別ではねた稚魚をどう扱うかは、多くの飼育者が悩むところです。

川や池などの自然に放流することは、自然の生態系に影響を与えてしまう可能性があるため絶対に行ってはいけません。

金魚は人の手が入りすぎており自然の中では生きていくことは難しいのですが、金魚を餌にする生き物の成長を促してしまう可能性があります。

現実的な選択肢のひとつが、親魚に食べさせることです。

金魚は自分の卵でも食べてしまうほどですから、ハネた稚魚を親の栄養にしてもらうという考え方は、飼育の現場では一般的に受け入れられています。

また、地元のらんちゅう愛好会や金魚仲間に引き取り先を探す方法も有効です。

稚魚を増やしすぎないための事前準備

産みすぎに困らないための根本的な対策として、そもそも孵化させる卵の量をあらかじめ計画しておくことが大切です。

稚魚が増えすぎて後々困らないように繁殖させたい数だけ有精卵を残すという考え方を持つことが重要です。

金魚を繁殖させる際は、事前に生まれてきた金魚の引き取り先を考えておくことも大切です。

らんちゅうの繁殖は、産卵して卵が孵ってからが本番の始まりです。

自分が管理できる飼育スペースと時間をあらかじめ把握し、その範囲内で卵と向き合うことが、らんちゅうにとっても飼育者にとっても無理のない繁殖につながります。

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